目次
- 「マニピュレーター」と「事情を察さない人」を見極める
- “合気道”で相手の意見を活かす
- 自己犠牲が少ないコミュニケーションを目指そう
2023.02.21
環境や他者を過度に意識してしまい、自分の意見を犠牲にしてしまいがちな“気弱さん”。若い人を中心に増えてきたともいわれるこの気弱さんが、とくに困るのがプレゼンの場や、気弱な性質を理解しない職場の人々とのコミュニケーションです。
人気スピーチライターの蔭山洋介さんが講師を務めた『「気弱な人」の失敗しない話し方~思いが伝わる5つのステップ~』の授業を元に、気弱さんが自分の意見を押し込めないための護身術とその対処法を考えていきましょう。
次に、気弱さんが相手に意見を伝えやすくなるコミュニケーションの3ステップをご紹介します。 まず、相手に質問を投げかけ、返答された意見に共感するところから始めてみてください。
気弱さんは相手から意見を求められると委縮してしまう傾向があるので、勇気をもって自分がコミュニケーションの手綱を握る側に回るほうが、コミュニケーションが取りやすくなります。
そして、相手から得た意見に共感しながら、その相手の意見に便乗する形で自分の意見を展開していけば、自己犠牲を伴わずに自分の意見を言う仕組みが作れます。いわば、他者の力をうまく利用して、自分の技を繰り出す「合気道」のようなイメージと言えるでしょうか。
たとえば、同僚とのランチにいく際、自分が好きな店を選びたいとします。気弱さんは、先に同僚から「この店行きたい!」と言われてしまうと、だいたいそれに合わせてしまいます。 なので、先に同僚に対し、「どういうジャンルのランチによく行くの?」、「どういう店が好き?」というような質問を投げかけ、意見を聞きましょう。
その意見に共感したうえで、「じゃあ、私が好きな店が合うかもしれない。コスパが良くて、おすすめのメニューが好みに合うかも」といった形で価値説明を続けます。 最終的に「その店に行こう」とまとめることができれば、自分の意思を尊重することができるはずです。
もちろん、思った通りにいかないケースも多々あるでしょうが、相手からの意見を待ってしまうと、自分の意見を含めるチャンスすら失われてしまいます。
自分の意見をなかなか口に出せないと、「意思がない人」、「なんでもいい人」と誤解されがちです。
しかし、本当は気弱さんにも希望や欲望があるはず。 自己犠牲を続けず、少しでもストレスを軽減できる習慣を身につけていきましょう。
自分が「気弱さん」かもしれないと感じた方は、今回紹介したテクニックを活かしてみるといいでしょう!
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気弱さんは、自分の考えや希望を伝えるのが苦手です。したがって、自分の希望とは異なる結果を相手から提案されたり強要されたりすると、どうしてもそちらに寄り添ってしまいがちです。
こうした性質を持つ気弱さんの大敵が、自分の思い通りに物事を進めるために他者を操作しがちな「マニピュレーター」。
たとえば、飲み会のあとに「今日はこれで失礼します」と伝えた同僚に対し、「空気読めよ!次も行こうぜ」と押し切るタイプの人がこれにあたります。 マニピュレーターと気弱さんの相性は最悪です。自覚なく人を操作してしまうマニピュレーターが、気弱さんを慮ることはできません。
気弱さんは他者に察してもらう以外に自分の意見を通す方法がないので、マニピュレーターの言いなりになり続けてしまいます。したがって、気弱さんはマニピュレーターとは無理に戦わず、うまく逃げることに注力するのがいいでしょう。
また、マニピュレーターではなくとも、相手の事情や感情を察してくれない人もいます。たとえば、時計をちらちら見る動作から相手の帰りたい気持ちを察知できないタイプがこれにあたります。 このタイプには「本日は18:00に帰りたいです」と具体的な希望を伝えれば、理解してもらえることが多いです。
ただし、気弱さんはその一言を伝えることに苦労するでしょうから、まずは伝えることに慣れる練習が必要かもしれません。 ビジネスシーンで気弱さんを苦しめる人の大半は、マニピュレーターと事情を察さない人です。この2タイプに分類される人を見極め、うまく距離を取りながらコミュニケーションを取るようにしましょう。