目次
- 2020~2021年、経済に影響を与えた「二大イベント」といえば?
- 中止になったら4兆円の損失!? オリンピックによる経済効果
- オリンピックが終わった後の経済は大丈夫?
2021.02.26
コロナ禍でお金の不安がつきまとう中、資産形成・資産運用を始めたという声をよく聞くようになりました。「人生100年時代」と叫ばれ、ライフステージやキャリアシフト、社会変化に合わせた資産形成は、誰しもが考えなければならないことと言えるでしょう。
Schooの授業『2021年の金融予測とお金・資産の守り方』では、変化する社会で通用し続ける「普遍的な金融の知識」を学ぶことで、お金に関する不安を解消することを目的とします。
講師を務めるのは、月間150件以上の資産形成の相談を受ける株式会社ノークリーの大石武代表取締役と、代表ファイナンシャル・プランナーの松澤健一郎先生。
本記事では、2021年最大のイベント・オリンピックが与える経済の影響について深掘りしていきます。
ニュースでは「オリンピックによる経済効果」とよく聞きますが、具体的にどの業界が好影響を受けるか、想像してみましょう。建設、観光、スポーツ、雇用……と、色々思い浮かびますが、松澤先生はオリンピックによる経済効果の見込みを数字で示しました。
■予算
予定:7,000億円
現状~試算:1兆600億円(11/10会計検査院)
予定よりお金がかかっているという現状です。
■直接効果
予定:2兆円(東京2020大会開催に伴う経済波及効果分析報告書)
■レガシー効果
予定:12兆円(東京2020大会開催に伴う経済波及効果分析報告書)
「レガシー効果」と耳慣れない言葉ですが、これは施設や運動場などを建設したあとに残った諸々の効果のことです。
■経済損失
現状~試算:1兆3,989億円(簡素化)、4兆5,000億円(中止)
平たく言えば「オリンピックが簡素化、または中止したらどれくらい損をするか」の数字です。かなりインパクトが大きい数字です。
ここで松澤先生は、多数の顧客からされる質問を紹介します。それは、「オリンピック後の経済は大丈夫?」。オリンピック後の株価はどのように変化していくでしょうか。
その答えを予測するために、過去6回のオリンピック後のGDPと株価のチャートを見てみます。
青が開催国実質GDP成長率、オレンジが開催国株価指数です。星が二つあり、左からひとつめが開催決定時、ふたつめが開催年月です。
基本はGDP、株価ともに上がっていることが分かると思います。経済効果について賛否両論ある中、松澤先生は様々なケースに注目をします。
最もインパクトの大きかった例として松澤先生が出したのは、2008年開催の北京オリンピック。2008年夏のオリンピック開催直後の9月15日、リーマンショックが起きました。「100年に一度の大下落」と言われる衝撃でした。
株価が上がっている年が多いですが、例外も少なくありません。そのため、松澤先生も「どっちに転ぶか、オリンピックだけでは判断できない」と言います。
とはいえ、このように、ビッグイベント後の経済効果を知りたい場合は、同レベルのイベントのデータを事実として把握しておくことが有効です。
それでは、データを読み取ってどのように備えておくのがよいでしょう?授業では、「コアサテライト」という考え方に触れながら、資産運用の「守り」と「攻め」のコツを伝えていきます。オリンピック後の経済や株価が気になるならば、今から備えておいて損はありません!
令和最大のイベント・東京オリンピックが控えながら、新型コロナウィルスによる経済的影響が不安な日々が続きます。損をしないために、授業で2021年の金融予測とお金・資産の守り方を勉強してみませんか。
文=田中ラン
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松澤先生から質問です。「2020年にあった/2021年に予定されている経済への営業が大きいイベントと言えば…?」。すでに思い浮かんでいる人もいると思いますが、オリンピックとアメリカ大統領選です。世界経済をも揺るがす大きなイベントです。
特に、オリンピックは東京で開催されることもあり、私たちにも影響が大きそうです。授業では、「オリンピックによる経済効果」をご説明いただきました。