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2022.01.18

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キャリア迷子を脱出し、学びを得るための「複業」の考え方

キャリア迷子を脱出し、学びを得るための「複業」の考え方
動画:「複業から学ぶ -ノウハウを転用する、刺激を得る、キャリアを広げる-」より



これからのキャリア形成において専門性を身につけねばと焦りを覚えている……。何か新しい学びが得たい!そんな思いを持つ人に「複業」がヒントを与えてくれるかもしれないことをご存じでしょうか?

「何かを学び始める前に、学び方を学ぶ」ことをコンセプトに開講されてきたSchooの授業シリーズ『学び方入門』。第6回の学びの対象は「複業」でした。講師は「『専業』禁止」というユニークなポリシーを持つ企業(株)エンファクトリーに所属し、複数の複業に取り組んできた松岡永里子先生です。本記事では、授業の前半部分をテキストベースでご紹介します!

担当の先生

松岡 永里子 先生

エンファクトリー ライフデザインユニット

目次

  • 「複業」にはどんないいことがある?
  • 気になる時間のやりくりと複業上の工夫
  • 複業をはじめるにあたって知っておきたいQ&A

 

 

「複業」にはどんないいことがある?

 

 

そもそも複業について人々が抱く印象にはどのようなものがあるのでしょうか。

 

授業のウォーミングアップとして、松岡先生から「『複業』にはどんないいことがあると思いますか?」と問いかけが投げかけられました。「副業」ではなく「複業」と記述するのは、複数の仕事を、どちらをメイン、どちらをサブと定義せずいずれも本業と考えて取り組む姿勢があるからです。

 

さて、質問に対してリアルタイム受講生からは、以下のような意見が寄せられました。

 

・知識もお金も得られる
・視野が広がる
・スキルを転用できる
・多様な人たちと出会える

 

 

 

先生はすべての回答を肯定しつつ、今回は「学びになる」という複業の側面について解説することを宣言しました。なお、経団連の資料に記載されている複業のメリットは以下の3つです。

 

1.スキルアップ・自己研鑽
2.幅広い視野と経験の獲得
3.新たな人脈形成

 

企業の中でも複業を学びと捉える動きが活発化してきました。

 

人材開発を促進したり、自分のキャリアを自分で決められる人を育てたり、社内起業につなげたり……。複業に期待を寄せる企業の視線もだんだんと熱を帯びてきています。学習定着率は、講義や読書といった情報を一方的に取り入れるだけのものよりも、グループ討論や自らの体験、人に教える経験(アクティブラーニング)を通じて習得することで、高まっていくといわれているとのこと。

 

先生自身、2018年にバルーンECのBalloonKichenを立ち上げ、2019年にはWebメディアの編集長に就任、2020年にはキャリア相談を複業として開始しました。そのきっかけは、友人のお誘い、本業のもやもや解消のため、資格の活用などさまざまです。20代で転職を2回経験し、いわゆるキャリア迷子の状態だったという松岡先生ですが、複業を通じて「職種や職歴にこだわりすぎなくていいのかな」と考えられるようになったといいます。

 

リクルートワークス研究所の調査によると、日本人の約8割はキャリア迷子に該当するとのこと。複業が多くの人の注目を集める背景には、このような社会背景も関係しているのかもしれません。

 

 

 


気になる時間のやりくりと複業上の工夫

さて、気になる時間のやりくりですが、先生は、平日はほとんどの時間を本業にあてており、朝活として複業に取り組んでいます。そして、土日休みの一日を使って、午前午後のどちらかで複業を進めるスケジュールを確保しているということです。

 

 

 

複業をはじめたての頃は平日のスキマ時間や休日のほとんどを複業に充てていたと話す先生。しかし、眠る時間を削っての複業へののめり込みは「今思うとすごく無理していたなと感じられる」とのこと。

 

 

 

ここで複業の大変なところとして挙げられたのが「本業or複業でトラブルが起こると余白がないので大変」「計画的に進めないと、どちらかに迷惑が掛かってしまう」というポイント。やはり無理をしないことは大切です。しかし、先生は本業と複業の調整などに取り組むことでより、自律的な働き方を実現できたというメリットも語ります。そして複業活動を通じて得られた「何とかなる」という感覚は、慶応大学大学院システムデザイン・マネジメント研究家の前野隆司教授が語る以下の「幸せの4因子」に通ずるところがあるとのことです。

 

(1)やってみよう因子
(2)ありがとう因子
(3)何とかなる因子
(4)ありのままに

 

 

 

先生が複業上の工夫として提案するのは以下のような取り組みです。

 

・本業と複業の人格を分ける(ツールも)
・休日の計画を立てる
・率先して自己開示
・「なぜやるか?」を意味づける
・楽しむ気持ちを忘れない
・無理をし続けない

 

先生は本業と複業で気持ちをうまく切り替えるために、ツールの色などもすべて変えるようにしているとのこと。また、接触頻度の少なくなる複業だからこそ、本業以上に自分がどんな人か知ってもらう努力をしているといいます。本業、複業でどのようにふるまうのかのメソッドを確立することが、無理なく続けることに貢献してくれるでしょう。また、取り組む理由を定期的に棚卸しすることや、得られた成果や喜びを振り返り楽しむ気持ちを忘れないことも複業を続けるためには大切なことです。もし無理があると感じられてきたら思い切って分量を減らしたり辞めたりすることも必要でしょう。

 

松岡先生曰く、複業には「向き・不向き」そして「タイミング」があるのです。

 


複業をはじめるにあたって知っておきたいQ&A

複業をはじめるにあたって、向いていること、やりたかったことなど、どんな切り口で考えればいいのだろう?

 

そのように疑問を覚えた方もいるはずです。リアルタイム受講生からの同様の質問に松岡先生はまず自身の経験から「向いているか向いていないかはやってからわかった」と話します。そして、「なんとなくできそう&興味がある」という軸から複業をスタートさせたと述べました。

 

 

 

「複業はいくつやってもいいですか?」という質問には、自身も複数の複業に携わる先生ですから「いくつやってもいいと思います」と首肯します。例えば半年に一回発生するなど期間が限定される複業があるなら、いくつか時期ごとに手掛けるのもいいでしょう。ただし、無理をするのは禁物です。

 

先生自身が本業と複業をどの程度関連させているのかについての質問には、「まったく関係ないものはないですね」と先生。やはり自身の経験やスキルが何かしら生かせるものならば、手をつけやすいのは間違いないようです。

 

さて、みなさんも複業のアイディアが浮かんできたのではないでしょうか? 授業の後半部分では、「実録・複業による学び」と題して、松岡先生が得た複業で得られる学びについての知見がレクチャーされます。そちらはぜひ、実際の授業動画でご確認することをおすすめします!

 

文=宮田文机

今回取り上げたSchooの授業はこちら!
『複業から学ぶ -ノウハウを転用する、刺激を得る、キャリアを広げる-』

 

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