目次
- 「リーダー像」の誤ったイメージ
- リーダーシップの6スタイル
- 自分に合ったスタイルを見つける
2022.08.18
部下に信頼してもらえるリーダーになるためにはどうしたらいいのか……。
そうお悩みの方に、日本IBMやMicrosoftの役員を歴任した女性リーダー、佐々木順子氏が信頼されるビジネスパーソンになるための仕事のコツや頼られるリーダーの考え方や振る舞い方を解説します。
※この記事は、動画『どんな環境でも信頼されるリーダーの考え方・振る舞い方』を再編集しています。
リーダーシップのスタイルは、作家のダニエル・ゴールマンによると、6パターンに分かれます。
・ビジョン型リーダーシップ
「コーチング」という言葉のとおり、メンバーが個人的にやりたいことや持ち味をうまくチームのゴールと合わせて引っ張っていくやり方です。
・コーチ型リーダーシップ
「リーダー」と聞いて皆さんが思い浮かべるのに一番近いタイプではないでしょうか。このタイプのリーダーは、ビジョンを掲げてチームを統率します。
・関係重視型リーダーシップ
ハーモニー重視、メンバー上手く調和をはかりながら、チームをまとめていくタイプです。
・民主型リーダーシップ
プロセスを重視し、メンバーの合意を得ながら進めていくタイプのリーダーです。
・ペースセッター型リーダーシップ
いわゆる「俺の背中を見ろ」系のタイプです。自分が率先垂範をしながら進めていく、職人に近いタイプのリーダーシップです。
・強制型リーダーシップ
「リーダー」と聞いて皆さんが思い浮かべるのに一番近いタイプではないでしょうか。このタイプのリーダーは、ビジョンを掲げてチームを統率します。
・ビジョン型リーダーシップ
命令に近い形で、明確な指示を出しながらチームを統率していくスタイルのリーダーです。
一見、ビジョン型リーダーシップがいいように感じるのではないでしょうか。しかし、リーダーシップスタイルに良し悪しはありません。
チームや会社のビジネス状況、メンバー構成によって、向き不向きがあります。たとえば新人ばかりのチームならビジョンを語られてもメンバーは困るでしょう。
反対に、強制型は威圧的であまりよくないリーダーのように感じるかもしれませんが、アクシデントや災害時には能力を発揮し、頼られるリーダーとなります。
また、もうひとつ重要なこととして、6つのリーダーシップスキルを発揮するのは、その人の持ち味によることです。
コーチングが得意ならコーチ型、聞き上手で人をまとめるのが上手なら関係重視型や民主型のスタイルが当てはまります。
誰もがいつでもグイグイ引っ張っていく必要はありません。自分に合うリーダーシップスタイルを理解し、チームや会社の状況にフィットすれば、どんな人でもリーダーとして輝く場が与えられるはずです。
自身がどのタイプに当てはまるのか、しっかりと自己分析をし、自分に合ったスタイルでリーダーシップを発揮していきましょう!
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一般的な考えとして「リーダーは優秀でなくてはならない」とイメージが先行しがちです。しかし、これは思い込み。
『経営学辞典』によるとリーダーシップの定義は、「人間の集団的努力を喚起して集団の木庭を効果的に達成していくためにリーダーが集団成員に対して行使する対人的な影響力をリーダーシップという」とあります。
ここでは、「優秀」という言葉はどこにも出てきません。真のリーダーというのは、自身が優秀であることよりも、チームや組織に影響を与えて新しい価値をもたらす人のことを意味しているのです。