目次
- 「リーダーはビジョンを持つべき」は嘘!? あなたが目指すべきリーダー像とは
- リーダーは優秀であるべき!? リーダー像の間違った思いこみ
- あなたはどのタイプ? リーダーシップの6スタイル
2022.01.23
そうお悩みの人に、Schooでは『“選ばれ続ける”ビジネスパーソンになるための仕事のコツ』と題し、リーダーに対する考え方や振る舞い方のコツを伝授します。
講師は、日本IBMやMicrosoftの役員を歴任した女性リーダー、佐々木順子先生。信頼されるビジネスパーソンになるための仕事のコツや頼られるリーダーの考え方や振る舞い方とは、どのようなものでしょうか。早速、本記事から授業を振り返ってみましょう!
佐々木先生は「優秀な人ほど『リーダーは優秀でなくてはならない』と思う」そうですが、これは思いこみ。
リーダーシップの定義は、『経営学時点』によると、「人間の集団的努力を喚起して集団の木庭を効果的に達成していくためにリーダーが集団成員に対して行使する対人的な影響力をリーダーシップという」。ここに、優秀という言葉はどこにも出てきません。リーダー自身が優秀であることよりも、チームや組織に影響を与えて新しい価値をもたらす人です。
リーダーシップのスタイルは、作家のダニエル・ゴールマンによると、6パターンに分かれます。
・ビジョン型リーダーシップ
「リーダー」と聞いて皆さんが思い浮かべるのに一番近いタイプ。ビジョンを掲げてチームを統率します。
・コーチ型リーダーシップ
「コーチング」という言葉のとおり、メンバーの個人的なやりたいことや持ち味をうまくチームのゴールと合わせて引っ張っていくやり方です。
・関係重視型リーダーシップ
ハーモニー重視、仲良くしたいというタイプです。
・民主型リーダーシップ
プロセス重視。みんなで賛成をとって順番に行っていく方法です。
・ペースセッター型リーダーシップ
いわゆる「俺の背中を見ろ」系。自分が率先垂範してやっていく、職人的な考え方です。
・強制型リーダーシップ
これしろ、これするな、と命令指示してチームを統率するやり方です。
一見、ビジョン型リーダーシップがいいように感じませんか? ですが、リーダーシップスタイルに良し悪しはありません。チームや会社のビジネス状況、メンバー構成によって、向き不向きがあります。たとえば新人ばかりのチームならビジョンを語られてもメンバーは困ります。また反対に、強制型は威圧的であまりよくないリーダーのように感じるかもしれませんが、アクシデントや災害時には能力を発揮し、頼られるリーダーとなります。
また、佐々木先生が「もうひとつ重要なこと」として挙げるのは、6つのリーダーシップスキルを発揮するのは、その人の持ち味によること。
コーチングが得意ならコーチ型、聞き上手で人をまとめるのが上手なら関係重視型や民主型のスタイルが当てはまります。誰もがいつでもグイグイ引っ張っていく必要はありません。自分に合うリーダーシップスタイルを理解し、チームや会社の状況にフィットすれば、どんな人でもリーダーとして輝く場が与えられるはずです。
さらに授業では、佐々木先生がリーダー像の間違った思いこみについて言及を続けます。「リーダーはえらい」「リーダーは強くなくてはならない」など、一般的に優れたリーダー像とされる印象について、ひとつひとつ「それは違う!」と丁寧に説明いただきます。
文=田中ラン
ペンシルからのプッシュ通知を設定しておくと、新着記事のお知らせなどをブラウザ上で受信できて便利です。
通知を受信しますか?
華々しい経歴の佐々木先生ですが、「大失敗をしている」と自身の経歴を振り返ります。IBM時代に35歳でマネージャー職に就くも、誰もついてこないどころかメンタルをやられる社員が続出し、1年も持たずに降格。
佐々木先生は「リーダーとはこうあるべきという間違った思いこみにしたがって間違った行動をした結果、チームメンバーに迷惑をかけてしまった」と反省。考えを改めて後の活躍につながりますが、佐々木さんはどんな思いこみをして間違った行動となったのでしょうか。
よくある「リーダーの思いこみ」を教えていただきます。