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2021.02.12

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毎月1冊本を書くブックライターが教える「メモ活」の極意

毎月1冊本を書くブックライターが教える「メモ活」の極意

毎月1冊本を書く。

言葉にすれば簡単ですが、企画を考え、文章を形にし、表現を推敲して……という流れを思い浮かべればその難しさが伝わるのではないでしょうか。

ブックライターの上阪徹先生がそれを実現できたのは「メモ」の力を上手に利用したからです。累計40万部を突破した『プロ論』シリーズを手掛けるなど量・質ともに高い水準でさまざまな書籍を生み出している上坂先生がその仕事術を綴ったノウハウ本『メモ活』(学研プラス)が2020年10月に発売されました。

そこで人気ビジネス書の著者を招いて本の内容や背景にある考えを深掘りするSchooの人気授業シリーズ『著者が解説人気ビジネス書』では、上坂先生にメモ活の極意を伺うことにしました。「企画がたくさん浮かぶようになりたい」「コツコツ日々の記録を残して仕事に生かしたい」という方は要チェックです!

目次

  • “メモをなくしてしまう”悩みの解決法
  • 人間は“忘れる生き物”
  • 手書きとスマホ、どう使い分ける?
  • つづけるためにはなるべくシンプルに

 

 

“メモをなくしてしまう”悩みの解決法

 

起業家やスポーツ選手などの著作執筆を代行するブックライターの活動を10年近く続けているという上坂先生。インタビューには10時間近い時間をかけるということです。

 

ここで受講生代表の中田さんから「せっかくメモをとってもその存在を忘れてしまう」という受講生の悩みへ言及がなされました。上坂先生はメモする場所を決めることで、その問題に対策しているということです。今はほとんどスマホにメモしているという先生。スマホのメールの下書きにタイトルを入れてメモしておくことで、後から検索することも容易になります。

 

必ず持ち歩くものにメモするというのは、“メモの紛失”を防ぐためにかなり有効だといえるでしょう。

 

「紙のノートを使う場合は大きい判型のものがおすすめ」と上坂先生。持ち運びたいからと小さい手帳を選んだり、なんにでも気ままにメモしたりするのは管理の観点から望ましくないということです。

 


人間は“忘れる生き物”

“なんでもメモをする習慣が人生を変えた”と語る上坂先生。猛烈な量の仕事を先生が管理するために役立ったのもメモの力でした。もともとは4年前に自分のフリーランス活動の武器となったメモについての企画が思い浮かんだという上坂先生。誰に見せるでもなく執筆を開始し、企画を提出して4年越しの出版にこぎつけたということです。

 

 

「実はメモをするってことは忘れてもいいってことなんですよね」と上坂先生。大量の仕事にずっと追い続けられていても、メモに書き留めれば一度頭のスペースを空けることができます。締め切りに追われて頭がいっぱいになってしまう、気持ちが追い詰められてしまう、という症状にもメモは効果的なようです。

 

とある大学の先生に「人間は忘れるものだ」と断言された経験が『メモ活』のアイデアの源泉の一つだと上坂先生は語ります。かつて危険の多いジャングルで主に暮らしていた人類。周囲に注意を配るスペースを脳内に設けるために“忘れる”という機能が自然に備わったのです。だからこそ物事を失念しないためには「メモをする」というソリューションが有効なのです。

 


手書きとスマホ、どう使い分ける?

手書きとスマホの使い分けについては「好きなものを選べばいい」と上坂先生。先生自身両方を活用しており、スマホの場合はメーラーを立ち上げるプロセスが面倒なのが難点です。そこで先生は音声入力を活用したり、あるいはノートとペンを活用したりもしています。

 

また、「紙に書きつけるという行為そのものによって記憶力やインスピレーションに良い作用が与えられる実感がある」と先生は手書きのメリットを語ります。そのため、先生は本の構成を最終的に決定する、アイディアを起草する、スライドの順番を考える、といった場合にはA4のノートに手書きでメモをするという手法を採用しているということです。

 

 

ここでA4サイズのノートが取り出されました。かなり大きい印象ですが、「一般の方はこれだけにしてしまった方がいい」と上坂先生はおすすめします。そこにメモを集約すれば、なくす心配は排除できます。どこにどのプロジェクトに関する内容を書いたかは付箋によって管理しましょう。そうすれば、「相当メモを取る人であっても3カ月くらいであれば同じ1冊のノートで持つのではないか」と先生は話します。だとすれば、4冊のノートで1年間のアイディアをまとめるのに事足りるということに。

 

情報を紐づけて統合管理し、見たい時にすぐ見れるという点で、先生はPCとは別の紙のノートの利点を感じているそうです。さらに図や絵も簡単に書きつけられるのがポイントです。

 


つづけるためにはなるべくシンプルに

ここでメモに関するリアルタイム視聴者の質問への回答が行われました。

 

最初に取り上げられたのは先生のメモ活における“書き方の工夫”についての質問。先生自身は取材ノートとして活用しているため通常とはやや事情が異なるようですが、一般の方の場合であればノートに日付を書き付けて毎日ページごとに記録を行うのがおすすめということです。さらに付箋をつけてマッピングすれば情報を見逃すことはありません。

 

分けについては、先生は「赤ペンくらいしか使わない」とのこと。あまり色分けを工夫しすぎると「面倒だ」という意識が先に立ち次第にノートを開かなくなってしまうのが人間というもの。メモを書き付けるツールと同じように記入のルールもあえてシンプルにするのがメモ活のポイントといえるかもしれません。

 

 

「ノートを書こうとすると最初にきれいに書こうという意識が生まれる」と受講生代表の中田さん。先生自身はむしろ「テクノロジーをTと略す」など書き方のルールを最初に定めることでメモにかかる負担をなるべく減らし速記を可能にしようという工夫を心掛けているということです。「誰に見せるわけでもないので汚くても、自分にしかわからなくてもかまわない」というスタンスを先生は採用しています。「アイディアは突然浮かぶので見た目が汚くても思いついたときにメモしておくことが大事」ということです。

 

文=宮田文机

誰もが気になる疑問について取り上げられた箇所を中心に、『メモ活』の導入部分をご紹介しました。まだまだ質疑応答や先生のアドバイスはつづきます。ぜひ実際の授業動画を書籍とともにご覧になって、メモ活の極意を身につけてください!

 

 

『『メモ活』著者:上阪徹さん』 http://schoo.jp/class/7464/room

 

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