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2020.10.02

column

メンタルコーチに教わる「やる気に頼らず成果を上げる方法」

メンタルコーチに教わる「やる気に頼らず成果を上げる方法」

早くこの仕事を終わらせないといけないけれど、どうにもやる気が出ない……。

コロナ禍で在宅勤務が増えたことにより、このような普遍的な悩みを抱く方はより増加したのではないでしょうか。

仕事でもプライベートでも安定して成果をあげられる人材になるには“気分に左右されない成果の上げ方”を身につける必要があります。

毎月第一木曜日に開講されるSchooの授業シリーズ「新しい時代に適応するためのセルフマネジメント」。第5回のタイトルは「やる気に頼らず成果を上げげる方法」です。

書籍の執筆や講演活動、企業の顧問サポートなどで人々のメンタルと向き合ってきたメンタルコーチ・株式会社アンカリング・イノベーション代表取締役の大平信孝先生から、どんな状況でも成果をあげられる考え方を学びましょう!

目次

  • あなたが『もっと成果をだしたい』のはどんなことですか?
  • あなたが『やる気さえあれば、、、』となるのはどんなとき?
  • 定期的に『振り返り』をしていますか?

 

あなたが『もっと成果をだしたい』のはどんなことですか?

早くこの仕事を終わらせないといけないけれど、どうにもやる気が出ない……。

 

コロナ禍で在宅勤務が増えたことにより、このような普遍的な悩みを抱く方はより増加したのではないでしょうか。

 

仕事でもプライベートでも安定して成果をあげられる人材になるには“気分に左右されない成果の上げ方”を身につける必要があります。

 

毎月第一木曜日に開講されるSchooの授業シリーズ「新しい時代に適応するためのセルフマネジメント」。第5回のタイトルは「やる気に頼らず成果を上げげる方法」です。

 

書籍の執筆や講演活動、企業の顧問サポートなどで人々のメンタルと向き合ってきたメンタルコーチ・株式会社アンカリング・イノベーション代表取締役の大平信孝先生から、どんな状況でも成果をあげられる考え方を学びましょう!

 

 

授業は、3つの質問を起点に進められました。

 

一つ目の質問は「あなたが『もっと成果をだしたい』のはどんなことですか?」です。

 

リアルタイムで授業を視聴している受講生のみなさんからは以下のような回答が寄せられました。

 

・仕事
・副業
・有名になりたい
・エンジニアリングマネージャーとしてチームを動かしつつ良いプロダクトを生み出したい

 

それぞれの回答に解像度の違いがあることが見てとれます。

 

ここで先生が取り上げる「『やる気』に頼らずに成果を上げるための3つのコツ」の一つ目は「ゴールイメージを明確にする」ということです。

 

先生は「いわれつくされていることかもしれない」と前置きしつつ、「結局成果が出ているときはゴールイメージが明確なときです」と断言します。例えばフルマラソンを走るなら42.195kmを走り切ってゴールテープを切るその瞬間をイメージすることでそのためにどのようなトレーニングをすればいいのか、どのぐらいのペースですればいいのかの作戦を立てやすくなります。

 

 

「そうはいっても明確にイメージが浮かばない!」という方に先生が伝授するコツが「『その後、その先』までを考える」こと。例えば「有名になりたい」という目標を持っている場合、「有名になったその先にどうするのか?」まで考えてみてください。仕事の場合もプロジェクトを終えた後まで考えることが重要です。

 

例えば「英語を身につけたい」という目標ひとつとっても「援護で商談をスラスラ進めたい」のか「日常会話で英語を使いたい」のかで、ゴールイメージは大きく異なります。「その後、その先」まで追求することで日々何をすべきかが明確になり、やる気に頼る必要がなくなるのです。

 

ここでいったん質疑応答の時間が設けられ「目標はなるべき具体的に持つべき?」「未来のビジョンを描くのが苦手な人はどうすればいい?」といった疑問へ先生から回答がなされました。その内容についてはぜひ実際の授業動画でご確認ください。

 


あなたが『やる気さえあれば、、、』となるのはどんなとき?

大平先生から続いて出された質問は「あなたが『やる気さえあれば、、、』となるのはどんなとき?」。

 

こちらに寄せられた回答は以下の通りです。

 

・ダイエット
・仕事が空回りしたとき
・やりたくないことと直面したとき
・気持ちが後ろ向きになっているとき

 

それぞれに切実な思いが込められています。

 

先生が前提として語るのは「『やる気待ち』してもやる気は天から降ってこない」ということ。その理由は「脳の防衛本能」にあります。「脳には命の危険性がない限り現状維持し、今までの行動パターン・思考パターンを良しとする」傾向があると大平先生。つまり脳に任せていてはいつまでたっても、やる気のない現状を変えられない可能性が高いのです。

 

しかし、「脳にはやる気スイッチもある」と先生はいいます。

 

そのやる気スイッチの名は「側坐核」。そして側坐核のスイッチをオンにするためのメソッドとして先生が実践しているのが「10秒アクション」です。

 

 

例えば「フルマラソンを完走するために毎日ジョギングしよう」と思ってもやる気が出ないケースで、先生が対策として用意したのが「ジョギングシューズを履く」という10秒アクションです。靴を履くだけなら実践のハードルはそう高くありません。しかし、履いてみると不思議なことに「少し走ってみるか」という気が湧いてきます。そうして、気づけば10分・20分とトレーニングを実践していることが少なくありません。

 

「やる気を待たずに行動を起こすことでやる気が追いかけてきてくれる」と先生はいいます。

 

このテーマの後にも質疑応答タイムが用意され「10秒アクションに効果がなければどうすればいいのか?」といった疑問への回答がなされました。

 


定期的に『振り返り』をしていますか?

先生が用意した最後の質問が「定期的に『振り返り』をしていますか?」です。

 

・仕事が終わる前に今日何ができたかを振り返っている
・ToDoリストをつくっているがスルーが続いてしまっている、、、
・できたことを見える化してチームで共有している
・今日上司面談があって振り返りをした

 

上記のように回答は千差万別です。

 

振り返りは「現在地確認」だと表現する大平先生。目的地(ゴール)に向かっていくには現在地を明確にすることが重要です。自分が今どこにいるかを正確に把握することで何をいつどのようにすべきかを正しく理解することができます。

 

振り返りのコツとして先生が挙げるのが「まずよかったことを振り返る」ということ。「振り返り」の名のもとに自滅してしまう方にありがちなのが、失敗したこと・ダメだったことの洗い出しに終始してしまうパターンです。まずよかったこと・達成できたことを思い返したのち、反省点に目を向けることで効果的な振り返りが行えます。

 

完全肯定も完全否定も避けるべきだということは、念頭に置いておきましょう。

 

 

「現在地確認」について詳しくは大平先生の著書『指示待ち部下が自ら考え動き出す』(かんき出版)で説明されています。同書籍の内容については第3回「行動の質を上げ、成果に繋げる方法』など、「新しい時代に適応するためのセルフマネジメント」の過去放送でも取り上げられました。是非授業動画をチェックしてみてください。

 

『新しい時代に適応するためのセルフマネジメント 第5回 やる気に頼らず成果を上げる方法』

http://schoo.jp/class/6999/room

 

文=宮田文机

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