目次
- 列の幅、行の高さはあらかじめ固定できるのか?
- MOS 365&2019試験は、基礎を固める上で大変重要!
2022.01.16
現代はAIの導入により、ますます「業務の効率化」が図られる時代です。Excelによる業務もその1つ。汎用性の高さから「Excelを早く確実に使いこなせたら良いのに……」と感じる人は多いのではないでしょうか。
そんな方々におすすめなのが、授業『田中亨先生が教える「今月のExcelテクニック」』。講師を務めるのは、一般社団法人実践ワークシート協会代表理事・田中亨先生。延べ10,000名以上に講義をしてきた経験を持つ田中先生から、仕事で使えるExcelテクニックを学べます。
2020年12月の授業では「列の幅、行の高さ」について触れました。
授業の後半で先生が語ったのは、「MOS 365&2019試験」の重要性について。
昨今は「資格試験で合格しても意味がない。実務経験を積む時間にあてた方が良い」という声をよく耳にします。先生も30代の頃まではそう思っていたとのこと。
しかし問題を作る側になってから、試験に対する考えが変わったそうです。まず先生は「試験合格よりも、合格に向けて勉強するというプロセスを経たかどうかが大事」と語ります。もちろん人によっては、見様見真似で仕事をこなせる場合もあるでしょう。しかし基礎を学び土台を作らないと、その先の成長は難しいはず。試験は、その土台を作るための1つのプロセスとして活用できるのです。
そして先生は、MOS試験問題の傾向にも触れ、以下のような特徴があると語ります。
「基本的に、Microsoft社が推奨した機能やシステムは、その年の試験問題になりやすいんです。なぜならMOS試験はMicrosoft社と関連が深いCertiport (サーティポート)社が作っていて、Microsoft社の意向が反映されやすいためです。現にMicrosoft社が推している『共同作業』という機能は、試験範囲にしっかり反映されています。このような傾向を踏まえつつ勉強するのも、1つの手段かもしれません」
授業の後半は、Excelを学ぶことについて熱く語る先生がとても印象的です。2020年を締めくくるのにふさわしい授業となりました。
2021年も、先生のExcelテクニックシリーズの授業は続きます。まだ今年の目標が決まっていない人は、これを機にぜひExcelを使いこなすことを目標にしてみてはいかがでしょうか。
文=トヤカン
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本授業は、受講生が抱えるExcelの悩みや課題に対し、田中先生が実演を通して解決するという流れで進んでいきます。今回寄せられたのは、以下のような質問でした。
【動画】田中亨先生が教える「今月のExcelテクニック」
“自分で作成したExcelの表を他者に渡してデータを入力してもらうと、列の幅や行の高さを勝手に変更されてしまうことがあります。あらかじめ固定する方法はありませんか?”
先生いわく、この手の悩みは25、6年前から誰もが抱えているとのこと。その上で導き出したのは「列の幅や行の高さをピンポイントで固定する機能はないと思った方がいい」という答えでした。
「Excelには『シート保護機能』というのがあり、確かにこの機能を使えばシート内の動きに制限をかけられます。しかしピンポイントで制限はかけられず、むしろ今まで使えていた他の機能に制限をかけてしまう可能性があります。幅や高さを変更してほしくない場合は、事前に伝えておくのが最善の方法でしょう」
また田中先生は、以下のような悩みにも答えています。
“セルに値を入力したとき、文字数に合わせて列の幅を自動調整してくれないことがあります。なぜでしょうか?”
上のExcel画面は、入力した値に合わせてA列の幅が調整されています。このようにいつも自動で調整できれば問題ありませんが、ある2つの条件下では、自動調整されなくなると先生は語ります。
その条件とは、事前に手動で列の幅を変えたときと、セル内の値をコピーして貼り付けたとき。ちなみに、A列のセルの値をコピーしてC列に貼り付けると、以下のように表示されてしまいます。
もしC列の幅も自動調整させたい場合は、A列全体をドラッグしてコピーして貼り付けると解決するとのこと。いままで列の幅や行の高さが自動調整できなかった方は、ぜひこの方法を試してみましょう。