目次
- マネープランを立てる必要性
- まずは、大きなお金がかかる時期を「見える化」しよう!
- 夫婦で家計管理を成功させるために抑えておくべき5つの技!
2022.03.28
結婚、出産、住居購入。ライフステージの分岐点は、いつも以上にお金がかかってしまうもの。特に出産や子育てに関しては、家族構成や教育方針によって金額が異なるため、「これからどれくらいのお金がかかるんだろう……」と不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。
そんな人におすすめなのが『子育て世代のためのマネープラン』という授業です。ファイナンシャルプランナーとして第一線で活躍する、株式会社Money & You取締役・高山一恵先生を講師に迎える本授業では、子育て世代の不安が軽減するようなマネープランの立て方や家計を管理する上で使える技が学べます。
子育て真っ最中の人はもちろん、いままでマネープランを立てたことがない人にとってためになる60分。ここでは授業の一部をご紹介します!
マネープランを立てる上で、最初にやることは「大きなお金がかかる時期の把握」です。高山先生は授業内で以下のような表を提示しました。
これはライフプラン表と呼ばれるもの。空欄を埋めることで、対象者の人生にかかる金額やお金の流れが見えてくるという特徴があります。またお金を貯める理由や期日も明確になるため、マネープランを立てる上で非常に有用とのこと。
授業の中盤からは、マネープランに準じた具体的な家計管理方法について解説されます。提示されたのは、資産形成ができている夫婦の家計管理における共通点でした。
これらは、実際に高山先生のもとへ相談に訪れた夫婦から導き出された結果とのこと。中でも先生が「ぜひ取り入れた方がいい」と太鼓判を押したのが、5つ目の「共通の財布を持つこと」。これが1つ目の技であり「特に夫婦共働きの場合は、やり方次第でお金が貯まる環境を作れるのでおすすめ」と語ります。
先生が紹介した具体的な管理方法は2つ。「夫婦の収入を全額共通の財布に入れて家計管理する方法」と「一定の割合だけ共通の財布に入れて家計管理する方法」です。どちらも、お金の流れがはっきり見えるメリットが挙げられますが、前者の場合、夫婦に収入差があると自由に使えるお金が減るため、収入が多い人から不満が出やすいというデメリットが生まれるのだそう。後者は、共通の財布に入れていない分のお金をお互いに自由に使えるため、不満が出にくいとのこと。先生も授業内で後者をおすすめしています。
ちなみに、もっともお金が貯まらないのは「支払う項目を分担してそれぞれの財布で払う方法」です。先生の経験上、この方法で家計管理している夫婦の多くが「きっと夫(妻)が貯蓄してくれているだろう」と思い込んでいるのだそう。「蓋を開けてみると、どちらも貯蓄をしていなかったというパターンが多い」と先生は語ります。
授業ではこの後、家計管理に役立つ技が4つ紹介され、後半からは「教育費の準備方法」について触れられます。どちらも子育て世代の人にとって役立つ情報であるはず。ぜひ、実際の授業を受講して続きを確認してみてください!
文=トヤカン
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近年は「マネープランを立てよう!」という声をよく耳にします。ただ、そう言われても「よし、立てよう!」と思う人は少ないはず。実行に移す人はなおさら少ないでしょう。そこで高山先生は、授業の冒頭でマネープランを立てる必要性を解説していきます。
先生がまず触れたのは、昔の日本と今の日本の経済状況の違いについて。ここでいう昔の日本とは、1960年~1990年(高度経済成長期~バブル期)のことです。
この時代は経済成長率が良いときで8~9%あり、ライフイベントが発生したとしても個人の生活を国や企業が守ってくれました。給与も年を重ねるごとに増えていったため、出産や子育てで支出が増えても、給与の増加分である程度カバーできていたそうです。
しかしバブルが崩壊し「失われた30年」と言われる今の日本は、経済成長率が1%を下回り、社会保険料や各種税金が増える一方で賃金はまったく増えないという状況に。その結果、以下のような問題が起こっているとのこと。
この中でマネープランを立てる必要性を加速させているのは『長生きリスク』の部分。先生も「長寿大国の日本で、ライフイベントを乗り越えつつ平均寿命まで生活を続けていくことを考えると、闇雲に貯金をするだけでは不安が募るばかり。夫婦できちんとしたマネープランを立てて経済的に備えておくことが大切」と語ります。