目次
- 言語化できる目標から始める短期集中型貯金
- 本気で貯金に向き合うなら、費用を必要最低限に絞る工夫を
2020.12.25
貯金をしたいけれどお金が貯まらない方の多くは、収入が少ないことを原因だと思っているでしょう。しかし、年収と貯金は必ずしも相関性があるわけではありません。
では、貯金を成功させるためには何が必要なのでしょうか? 独自の節約術で借金を完済した経験を持ち、お金をテーマにした書籍刊行や講演を続ける田口智隆先生に、ズボラでも成功する貯金の秘訣を学びます。本記事は、授業で解説された「お金が貯まりやすい目標設定」について掘り下げます。
短期で貯めて、目標を達成するために使う。この繰り返しが、貯金をするのに一番効果的だと田口先生は語ります。貯金という言葉からは貯まり続けていく状態をイメージしがちですが、使う前提があるからこそ人は真剣に貯金に向き合えるのです。
また、貯金と目標設定の重要性を説いたうえで、田口先生は、自分の目標が本当にお金を要するのか一考することをおすすめしています。というのも、よく考えてみればお金としか換えられない価値は現代社会において意外と少ないからです。例えば費用を節約したり、貯金せず今ある資金で実現したりできる目標もあるはず。その工夫をせずにお金を使う習慣がついてしまうと、収入に関わらずお金が尽きやすくなってしまいます。
お金はあくまで自分の目標を叶えるための手段に過ぎません。貯金をすることに縛られず、本当に欲しいもののために必要な手段としてお金を管理することを目標に、貯金と向き合ってみましょう。
文=宿木雪樹
今回はシリーズ「めんどくさがりでも貯金する方法」から第1回「ズボラでも貯金する仕組みづくり」の内容をお届けしました。貯金を本格的に続けたい方は、本授業で出された宿題から続く第2回「貯金を習慣化するためのノウハウ」も併せてチェックしてみてください。
『めんどくさがりでも貯金する方法 第1回 ズボラでも貯金する仕組みづくり 』
http://schoo.jp/class/6462/room
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まず貯金を習慣化するために重要なのは、明確な目標設定だと田口先生は解説します。何のために貯金をするのか言語化することで、節約生活を受け入れる覚悟ができるのです。貯金をするためには、大なり小なり自分のお金の使い方を変えなければなりません。その変化を習慣化させるためには、立ち返る目標があることが大切です。
そして、設定する目標は1~3年程度の短期間で達成できるものが望ましいです。例えば、老後のための資金といった漠然とした目標は、いつまでに貯金をすればいいのかイメージしづらいでしょう。明確なゴールが設定できない長期間の貯金は、なかなか続きません。
理想的な目標をいくつか挙げてみましょう。高額な歯の治療のため、スクールに通うためなどの目標は、出費のタイミングが明確にわかります。また、半年後には治療を始めたい、来年春にはスクールで学び始めたいというふうに、比較的短期間でゴールを設定しやすい特徴があります。
また、かかる費用が先にわかることも大切です。先ほど挙げた二つの目標は、いずれも調べればかかる費用がわかります。漠然と大金が必要な目標を設定すると、貯金のゴールそのものが見えないため、ゴールから逆算した計画を立てられません。