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2022.03.01

column

コーチングを実際に学んだ人は、一体どう変わったのか?

コーチングを実際に学んだ人は、一体どう変わったのか?
動画:「チームで成果を出すためのコーチング - 実践者に学ぶ、リーダーの課題を解決する質問のポイント-」より

「コーチング」という言葉を目にして、ピンとくる人事や人材育成担当者は多いはず。企業が目標を達成し自社や社会に利益をもたらすためには、社員一人ひとりが自らの意思で目標を設定し、パフォーマンスを発揮することが求められます。

コーチングは自立した人材を育てるための確立されたメソッドであり、身につけることで次世代のリーダーや自律型人材を育てることにつながるのです。

Schooの授業シリーズ『チームで成果を出すためのコーチング』では全3回にわたって、国際コーチ連盟から認定された、日本初のコーチングプログラムCoachacademiaを提供する株式会社コーチ・エィより招かれた先生から、基本的な考え方やテクニックを学ぶことができます。

この記事で紹介するのはいよいよ最終回となる第3回の授業。コーチ・エィマネジャーの酒井春奈先生と、Coachacademiaでコーチングを学習中だという株式会社TMJ管理本部人事戦略部部長の岸川茂さんを招き、コーチング学習の価値についてリアルな声を伺いました。

担当の先生

酒井 春奈 先生

株式会社コーチ・エィ マネージャー

岸川 茂 先生

株式会社TMJ 管理本部人事戦略部部長

目次

  • コーチングとは一体何か? なぜ学ぶべきなのか?
  • コーチングによってもたらせるものと成果の3ステップ
  • コーチングの目的は「目標達成」「成長(能力開発)」の2つ

 

 

コーチングとは一体何か? なぜ学ぶべきなのか?

 

 

「今、コーチングを勉強中だということですが、なぜ学ぼうと思われたんですか?」

 

まず、受講生代表の田原さんより岸川さんに上記の質問がなされました。岸川さんの答えは、「会社で受けたビジネス講習でコーチングの威力を知り、自社のマネージャー陣に広めたいと考えたから」。

 

コールセンター・コンタクトセンターやバックオフィスの構築・運営などのBPOサービスを提供する株式会社TMJでは、「小さな改善活動」という現場主導の改善活動を行っていましたが、手段が目的化して本質的な改善につながらないという事態が散見されました。そこで、現場のリーダーがより目的意識を高めて改善活動に取り組める手段はないかと岸川さんは考え、「コーチング」に目をつけたのです。

 

コーチングのコーチ(coach)の語源は馬車を意味する言葉です。乗っている人を目的地まで送り届けるように、目標達成まで相手をサポートするのがコーチングの役割だといえます。コーチングは最近生まれた新しいメソッドではなく、昔から人を育てたり教えたりするのが上手い人のノウハウを体系化し、誰でも学べるようにしたものです。

 


コーチングによってもたらせるものと成果の3ステップ

授業のテーマは“コーチングによってもたらされるもの”へ移ります。

 

とはいえ、その効果はキャリアアップ、自発性を高める、モチベーションアップなど多岐にわたり、医療、スポーツ、教育といった分野やビジネス・プライベートの垣根も設けていないため、とても一言でまとめることはできません。

 

岸川さん自身は8カ月のコーチング学習で「自発性を高める」分野で最も変化を感じたと話します。ものごとを自分ごととして捉える能力が高まり、また、質問するスキル、聞くスキルなど幅広いテクニックも学ぶことで「結果的に仕事の幅が広がった」ということです。

 

 

 

コーチ・エィでは、コーチングの成果を3つのステップでとらえています。

 

一つ目は「リーダーの変化」。コーチングを学んだリーダー自身の考えや意識が変化するステップです。

 

二つ目は「関わりの変化」。リーダーの行動が変わることで、自然と周囲との関わり方にも変化が生じます。結果として、リーダーシップや関係構築力が高まったといえる状況になるでしょう。

 

三つ目は「周囲の変化」。コーチングを学んでこのステップまで達成したいと考えている人事担当者は多いのではないでしょうか。かかわりを変えたことで、周囲や組織全体にまで変化や成果をもたらします。

 

岸川さんはコーチング学習によって「コミュニケーションの取り方」に変化が生じた実感があるとのこと。これまでどちらかと言えば「自分が話す」中心のコミュニケーションだったのが、「相手の話を聞く」ことが習慣化され、自分と反対の意見を受け止める余裕も生まれたといいます。

 


コーチングの目的は「目標達成」「成長(能力開発)」の2つ

コーチングの目的は、目標達成と成長(能力開発)を両方クリアすることにあります。私たちは課題やできないことについつい目が行きがちですが、コーチングで一番大切なのは課題の先にある目標を達成しそのプロセスを通してできることが増えていく(成長していく)ことだと酒井先生は強調します。

 

そうしてリーダーが成長を遂げることで、周囲の人々との関わり方の変化が生まれます。例えば岸川さんの場合、部下とのコミュニケーションにおいて対話の割合が増加し、現在は月1回コーチングの時間を設けるルール設定をしているそうです。その時間はあえて部下と上司という関係をリセットし、相手の目的達成と成長にフォーカスして話をしていると岸川さんは話します。

 

岸川さんのように「相手の話を聞くこと」でもたらされるメリットは以下の例のように数多く存在します。

 

・相手の考えがまとまる
・安心感を与えられる
・気づき・発見を与えられる
・信頼が得られる
・行動を起こすモチベーションが生まれる

 

タイムラインには、リアルタイム受講生からの「最後に言いたいことがある」というコメントが。相手の話を傾聴する姿勢を持たず、途中で口をはさんでしまっては、本当に伝えたいことが聞けないまま会話が終わってしまうかもしれません。そうすれば、自分の考えを伝えようというモチベーションも下がってしまうでしょう。コーチングによって相手の話を聞けるようになることの重要性はこのように非常に高いものなのです。

 

 

 

岸川さんも部下の話を傾聴する姿勢を手に入れたことで「たくさん話をしてくれるようになった」「本音を言ってくれるようになった」というメリットを得られたと感じているそうです。また、岸川さんがコーチングをしたマネージャー曰く、岸川さんに「話を聞いてもらう」体験を応用して部下との接し方を変えたことで、表層的な内容ではない本音が聞けたとのこと。

 

このようにコーチングの輪が伝播していくことで社内のコミュニケーション状況は大きく改善されることでしょう。それが組織の活性化につながり、最終的には成果を生むことになるはずです。

 

文=宮田文机

今回取り上げたSchooの授業はこちら!
『チームで成果を出すためのコーチング - 実践者に学ぶ、リーダーの課題を解決する質問のポイント-』

 

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