目次
- ニューコンビネーションを合言葉に自分の市場価値を高める
- 自分の強みを社内で伝えて、活躍と出世のきっかけに
2020.12.21
社内で評価される人材になるためには、どうしたらいいのでしょうか。本授業では、『なぜ同僚のアイツは出世するのか?』をテーマに、出世につながる3つの法則を、ニュース解説者でありThe HEADLINE編集長の石田健先生が解説しました。今回の記事では、ニューコンビネーションを強みにすることの重要性と、その強みの発信方法について深掘りします。
社内で自分が強みとするコンビネーションを伝えていく場は、いくらでもあります。例えば、飲み会や雑談の際に、意識的にデジタル関連の話を交えてみるといいかもしれません。ニッチな話題を披露しても事業に直接役立つことは少ないかもしれませんが、デジタルへの興味関心、知識を広く伝えておけば、仕事で必要とされる場面は増えてきます。
興味があることを積極的に伝え、会社に必要とされているスキル以外の分野についての印象を増やしていく。そういった意識が、出世に結び付いていくでしょう。
授業の学び手として登壇している声優の徳井青空さんも、「経済について興味がある」と発信していたからこそ、スクーの学び手として選ばれたそうです。『声優×経済』という新たな軸を持っていたことが活きたエピソードも授業内で語られました。
文=宿木雪樹
今回はシリーズ「ギモンの法則 -不確かな未来を経済でひらく-」の中から、第2回授業「なぜ同僚のアイツは出世するのか?」の内容をお届けしました。
広く社会でトレンドになっていること、会社に勤める人が疑問に思うことをテーマに、各先生が解説する本シリーズ。各回のタイトルに惹かれた方は、ぜひ授業をご覧ください。
『ギモンの法則 -不確かな未来を経済でひらく- 第2回 なぜ同僚のアイツは出世するのか?』http://schoo.jp/class/7442/room
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出世する人材になるための第一歩は、何のために働くのかを明確にすることです。終身雇用が当たり前だった時代は『会社のために』働くことが出世するために望まれていましたが、その前提が崩れつつある今、求められているのは『市場のために』働く人材です。
目の前にいる上司のために働くことは、会社のためになるかもしれませんが、自分の市場価値を高めることには直結しません。転職することを視野に入れたキャリアプランの中では、自分の市場価値を高める働き方が必要です。
では、自分の市場価値を高めるためにはどうしたらいいのか。その問いのヒントとなるキーワードが、『ニューコンビネーション』です。
『ニューコンビネーション』とは新しい組み合わせのことを指し、人材の市場価値を高めるうえで複数の領域のスキルを組み合わせることが効果的ということを表しています。例えば、プロダクトの歴史を振り返っても、ヒットした商品はまったく新しいものから生まれたケースはほとんどありません。既存の何かを組み合わせることで、イノベーションを起こしています。
自分でその組み合わせを見つけるのは、なかなか難しいかもしれません。スキル構成に悩んだ方は『伸びている市場に乗っかる』という感覚を持っていると、組み合わせを見つけやすいものです。
昨今、社会全体でデジタル化が急速に進んでいます。コロナ禍でできることが限られ、これまでデジタル化を急いでいなかった企業もデジタル化を迫られています。こうした中で、『デジタル×〇〇』という組み合わせを強みにしていれば、おのずと自分の活躍できる領域は見つかってくるはずです。
デジタルに強いだけでは、昨今の市場では市場価値が高いとは言い難いでしょう。しかしここに既存の専門知識を取り入れ、デジタルを熟知した医師、デジタル領域の法律に詳しい弁護士といったコンビネーションにすれば、市場価値はぐんと高まります。
ここまで話すと出世にとどまらないキャリアアドバイスのようにも聞こえるかもしれませんが、同様のポイントをふまえて社内で実績を積めば、社内で必要とされる現場が増えてきます。その結果が、出世という形につながっていくでしょう。