目次
- 先生が手にしたかった「3つの自由」
- 成功は“自分のやりたいこと”を見つけた瞬間に決まる
- 先生が自分の才能を見つけた瞬間
- 最初のモチベーションを維持する方法
2020.12.07
働き方がどんどん多様になっているのが現代という時代です。正社員や派遣社員だけでなく、フリーランス・起業という選択肢を選ぶ人も以前よりずいぶん増えてきました。「私も独立して自分のしたい仕事を始めてみたい」という人は少なくないのではないでしょうか。
しかし、そのような希望と裏腹にあるのが「ちゃんと仕事をもらうことはできるだろうか」という不安です。毎月の給料が保証されているのが企業につとめるメリットです。独立する前にはそのような保証を手放してもやっていけるという自信と仕組みづくりが必要となります。
Schooの人気授業シリーズ『著者が解説 人気ビジネス書』では、書店やAmazonで人気の書籍の著者を実際に招き、本人にしか聞けない話を深掘りします。そして、今回取り上げる書籍は『愛されフリーランスのすすめ 楽しく働いて仕事が途切れない私になる4つのルール』(幻冬舎)。
著者の仙道達也先生は株式会社マーケティングフルサポート代表取締役としてこれまで324名以上の顧客の100~1,000万円以上の売り上げアップに貢献してきました。
仙道先生が現在のビジネスを始めた経緯を通し、「愛されフリーランス」になるための条件を探りましょう!
先生がフリーランスを始める上でまず定めたのが「最近月20万円稼ぐ」という目標です。そのためにアフィリエイターやテレアポなどさまざまな仕事に手を出しましたが、だいたい2・3カ月くらいしか続かなかったといいます。ただ「それはある意味良いことだったかもしれない」と先生。それは、やりたくないことを我慢して続けていても、結局10~20年後には続けていられないからです。
そのような活動を「続ける/続けない」を判断する軸として仙道先生がおすすめするのが「今やっている趣味よりも楽しいと思えるかどうか」。
「趣味よりも没頭するくらいのことであれば、寝ても覚めてもクリエイティブに脳が動くんですよ」と先生。子どもが夜中までテレビゲームをやってしまうように好きで続けてしまうことこそ、自分が勝てる領域です。
先生は「起業やフリーランスの成功確率は自分のやりたいこと・自分の才能に沿ったものを見つけた瞬間に決まる」と断言します。しかし、ほとんどの人はそれを見つけ出す前に諦めてしまう傾向があります。「もっと自分の可能性を探るために時間やお金を使っていいんじゃないか」というのが、先生の考えです。
自分を知るためにネットの自己診断ツールを使ってみたという仙道先生。そこで「自分は外向型であり、人とコミュニケーションを取れる仕事でないと楽しく続けられない」という結果を得ました。最初は先生も結果を疑っていましたが、その内容がぴたりと当たっていたことが気になり、コーチング・カウンセリングのブログをスタート。すると、「それが自分にとってめちゃくちゃ楽」だったということです。
そこから最初は友だちへ5,000円でカウンセリングを行うというサービスを始め、意外と喜んでもらえたという成功体験が得られた先生は、「これはいくらでも追及できる」という実感を得ました。まさに「自分のやりたいこと・自分の才能に沿ったこと」を見つけた瞬間です。
そこからより本格的に料金を設定するとともに同業他社のリサーチや商品の作りこみを始めた先生。とにかく好きなこと、やりたいことだから何時間でも苦に感じることなく取り組むことができたといいます。
ここで、リアルタイム受講生から「読んでくれる人が少ない時期にブログを続けるモチベーションを保った方法」についての質問がコメントされました。
これは自身のセミナー受講生からもよくいただく質問だと反応しつつ「ブログには2段階あるんですよ」先生。先生がおすすめするのは“最初の1~2カ月は自分のために書くこと”です。人に見せなければならない、集客しなければならないというプレッシャーがかかると書けなくなってしまいます。
1段階目では習慣化を目的として自分の好きなこと・こだわりのあることを“ただ書く”ことがおすすめだということです。習慣化が達成出来たら2段階目。少しずつ、お客さんの悩みにこたえられるような内容にシフトしていきます。2~3カ月続けることができたらすでにやめる方が、抵抗がある状態になっているはず。まずは「自己満足」で良いので習慣化を目指しましょう。
続いての質問は「フリーランスって好かれるものなのでしょうか?」という根源的なもの。書籍のタイトルにもなっている「愛されフリーランス」とは「個人や企業から仕事を依頼したい」と思ってもらえる状態のことです。愛されフリーランスになるための秘訣として先生が語るシンプルな鉄則が“相手が期待した以上のことを繰り返す”。
そのために必要なミッション・ビジョンは仕事に取り組む中で言語化してきたと先生は語ります。まずは「稼ぎたい」「認められたい」といった素直な望みからビジネスをスタートしても良い、と先生。それにプラスして社会やお客さんに与えたいものというより高いレベルのビジョンを考えるとうまくいくそうです。
文=宮田文机
愛されフリーランスになるための第一歩として重要なことを先生の体験談を通してご紹介しました。実際の動画ではさらに深く“自分の好きなことを仕事にする方法”を伺っています。ぜひご覧になってみてください!
『愛されフリーランスのすすめ 楽しく働いて仕事が途切れない私になる4つのルール』著者:仙道達也さん(未会員の方は1時間無料で視聴できます)
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元々派遣社員としてコールセンターで働きながらミュージシャンとして活動していたという仙道先生。フリーランスになろうと思ったきっかけは「とにかく勤めたくない」という決して意識の高くない理由だったといいます。先生は人生で以下の「3つの自由」を手に入れたいと考えていました。
1.経済的自由
2.人間関係の自由
3.働く場所・時間の自由
欲しいものが買えるだけの生活がしたいけれど、面倒くさい人間関係に四苦八苦するのはうんざり。また、会社の都合で転勤させられたり、休日を減らされたりするのはイヤだ。
このような正直な考えはほとんどの方に思い当たる点があるのではないでしょうか。
そこで25歳の先生が目標を達成するためにある意味“必要にかられて”はじめたのが「フリーランス」という働き方でした。