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2021.09.24

column

「なるほど」は大名が使う言葉だった! “とっさの一言”で好かれるために知っておくべき大切なこと

「なるほど」は大名が使う言葉だった! “とっさの一言”で好かれるために知っておくべき大切なこと

日常生活でよく使われる“とっさの一言”は、使いどころやタイミングを誤ると相手に失礼になるかもしれません。たとえ悪意はなくても、それがきっかけで人間関係がぎくしゃくしてしまうこともあるでしょう。

博報堂のフェローでスピーチライター・コラムニストのひきたやすお先生が講師を務める「『人から好かれるとっさの一言』-博報堂スピーチライターが教える 言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる授業-」を受ければ、とっさの一言をどのようなタイミングで使うと失礼になるのか、わかります。またそれらを好意的に受け取ってもらうための言葉も紹介されるので、対策もばっちり。

新入社員の方はもちろん、いままさに言葉の選び方で悩んでいる人にピッタリの授業といえるでしょう。本記事ではそんな授業の一部をご紹介。

目次

  • つい使ってしまいがちな大名言葉
  • 「なぜ?」「どうして?」の使い分け
  • 人は3秒・3分・30分で相手を判断する

 

 

つい使ってしまいがちな大名言葉

さっそく先生は、私たちがビジネスシーンでつい使ってしまうとっさの一言について触れていきます。まず触れられたのは「なるほど」でした。

 

 

 

上司や先輩に仕事を教えてもらったときや、失敗に対してアドバイスをいただいたとき、相槌を打つときに「なるほど!」や「なるほどですね!」を使ってしまうビジネスマンは多いはず。しかし、ひきた先生曰く「なるほど」は昔から大名が部下に対して使う言葉とのこと。たとえ悪意がなくても「お前の言うことに同意したぞ」という意味になるため、目上の人に使うのは好ましくないのです。

 

また現代の「なるほど」は「反論が面倒だからとりあえず合意しておきたい」といった心情のときにも使われやすく「会話の中で頻繁に用いると、相手からの印象が悪くなるかもしれない」と先生は語ります。

 

続けて先生が取り上げたのは、「了解しました」です。これもビジネスシーンで多用される“とっさの一言”ですが、これも大名言葉であり「実は『お前の言うことを承認してやった』という意味になる」とのこと。

 

ではビジネスシーンで返事をする際、どのような言葉が適切なのでしょうか。授業では「承知しました」「かしこまりました」が適切と紹介されます。ただ、これらの言葉もどちらか1つに絞って多用すると、堅い人に思われる可能性があるそうです。堅く見られないようにするためには「『わかりました』も含めてバランスよく使い分けること、『承知しました、頑張ります!』『かしこまりました、ありがとうございます!』のように1つ言葉を付け加えることが有効」と先生は語ります。

 


「なぜ?」「どうして?」の使い分け

先生は、大名言葉以外に「なぜ?」「どうして?」といった副詞にも触れます。どちらも相手に質問するときに用いますが、日常生活で明確に使い分けている人は少ないでしょう。ただ先生は「これらには明確な違いがあり、使い分けがとても大事」と語ります。

 

 

 

上のスライドは、先生が示した「なぜ?」と「どうして?」の違いです。「なぜ?」は書き言葉で理性がはたらきやすく、「どうして?」は話し言葉で感情が入りやすいとのこと。どちらも大名言葉のように、上司や先輩に用いるのはNGというわけではありません。ただ「2つの言葉のニュアンスをしっかり理解すること、シーンごとに使い分けることが大事」と先生は語ります。

 

このように授業内では、さまざまな“とっさの一言”を取り上げていきます。そのなかで先生が「今日の授業で1番理解しておいてほしい」と述べた一言がこちら。

 

 

 

どちらも過去の話をするときに用いられる一言であり、2016年の5月のことを指しています。しかし先生曰く、どちらか1つは非常に分かりにくい言い回しとのこと。国会中継や政府の会見時に「この人の話は分かりづらい」と感じるのは、どちらかの一言を用いているからだそうです。

 

先生はどちらが分かりにくいと述べるのでしょうか。また分かりにくくなる要因はどこにあるのでしょうか。詳細はぜひ、実際の授業で確かめてみてください。

 


人は3秒・3分・30分で相手を判断する

先生は、とっさの一言と同時に知っておくべきこととして、以下の言葉を取り上げます。

 

 

 

これは、相手があなたのことを把握・理解するために要する時間と項目を表したものです。これは、人はあなたの印象を3秒で把握し、3分間の会話で人柄を、30分間の会話であなたの言葉の能力を理解しようとするという意味。その上で「この人は自分にとって敵か味方かを本能的に判断する」と先生は語ります。

 

したがって、初対面の人にできるだけ好印象を持たれたいと思うなら、あらかじめ3秒・3分・30分を意識して、自分はどう見られやすいのかチェックしておくことが大事なのです。

 

ただ先生は「昨今はリモートワーク増加により、多くの人が初対面の人と会ったときの自分の印象について考えなくなっている」と語ります。とくに新卒の時期からリモートワークへと変わった人はその傾向が強いため、いまのうちから3秒・3分・30分を意識した方が良いとのこと。

 

ビジネスもプライベートも、相手に与える印象や言葉のチョイスによって、その人との関係性は大きく変わります。ぜひ本授業を視聴して、人に好かれるとっさの一言が出せるようになりましょう!

 

文=トヤカン

今回取り上げたSchooの授業はこちら!
『「人から好かれるとっさの一言」-博報堂スピーチライターが教える 言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる授業-』

 

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