目次
- あなたがこれまでに選ばれたことは何ですか?
- 採用される要素、仕事で求められるスキルを深堀り
- ぺそ先生が教える、自分の市場価値を把握する方法
2022.01.10
選ばれる人になりたいと問われれば、多くの人がYESと回答するでしょう。しかし、そもそも選ばれる人、市場価値が高い人とはどういう人でしょうか。
20代の社会人を対象に、このような疑問を考えていくSchooの授業『20代のための同期に負けないキャリアアップ戦略』。講師は、3回の転職経験を持ち、現在は外資系金融機関で働くYouTuberのぺそ先生です。
チャンネル登録者24万人の人気YouTubeチャンネル「ハック大学」を運営し、多くの人のキャリアの悩みを解決してきたぺそ先生。その知見を、「選ばれる人になるには」をテーマにしたリアルタイム受講生との対話とともに、お届けします!
選ばれる側だけでなく、選ぶ側の視点にも立ってみることは意外と重要なものです。例えば「もし自分が面接官ならどんな人を採用するかな?」と考えてみてください。「転職したい人は自分が自分がとアピールしがち」だと語るぺそ先生。
しかし、それは相手がどう受け取るかを考えられていない証拠かもしれません。そして、そもそも相手のことを考えられていないのは、「内定」が唯一絶対のゴールとなってしまっているからではないでしょうか。「面接は『お見合い』のような場」とぺそ先生は例えます。大事なのは企業と自分の相性を確かめ、入社後に自分が活躍できるかどうかを判定することなのです。
ちなみに、リアルタイム受講生は以下のような人材を採用したいと考えているそうです。
・明るい雰囲気で、素直に会話してくれる
・柔軟性を持ち、即戦力である
・コミュニケーション能力が高い
・同じ時間と空間を共通したいと思う人
さらに「仕事で求められるスキル」についてまで深堀りしてみましょう。業務遂行能力、人間性などスキルにもさまざまな軸が存在します。
「相手の求めるものを提供できる能力」というリアルタイム受講生の回答を受けて「それに尽きると思います」とぺそ先生は首肯します。そのためにどういうスキルが必要かを突き詰めるのが考え方の基本となるでしょう。
例えば「3か国語以上の言語」「違いを理解しようとする力」「言語化力」「提案力」「思考力」「想像力」……など人それぞれに答えがあり、そのどれもが間違いではありません。
実務で壁にぶち当たり、苦労した経験がなければ本当に必要なスキルは身につかないのではないかとぺそ先生は指摘します。だからこそ、本を読むだけでなく、実務に携わり悩むことが効果的だといえるのです。
「自分の市場価値を把握する方法ってありますか?」という受講生代表田原さんの質問に「YES」とぺそ先生は回答します。
その一例として挙げられたのが「転職活動をして社外をみること」。「転職する気がなくてもいい」とぺそ先生。大事なのは、転職活動を通して、他者から見た自分の姿を知ることなのです。採用が思いやりや人間関係で行われることはほとんどありません。だからこそ、自分の市場価値をシビアに見極める最もシンプルで効果的な方法が転職活動に取り組むことなのです。
では、市場価値を高めるにはどうすればいいのでしょうか?
まず「資格を取ろう!」など目の前の“強そうな武器”に手を出したくなってしまいますが、ぺそ先生は「それが本当に求められているか」は実務を経験しないと究極的にはわからないと話します。反対に、今の会社では当たり前のものとされているスキルが場所を変えれば大きな価値を持つかもしれません。まずは市場を見て、それと自身のスキルを掛け合わせる作業に取り組むことが市場価値高めるための常道といえるでしょう。
ここでリアルタイム受講生から「転職活動において職種は同じ方向性の方が良いかどうか」についての質問が。「別にこだわらなくていいと思います」とぺそ先生は回答しました。むしろ全く今の自分からは想像できないような業種にトライしてみることで、思ってもみない可能性の扉が開かれるかもしれません。
20代のみなさんも、そうでない人も「選ばれる人」という漠然としたものへの解像度が授業を疑似体験することで高まったのではないでしょうか。
文=宮田文机
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授業最初に、そもそも「これまでに選ばれたことは何か」という議題が設定されました。転職をこれまでに7回経験し、現在はフリーの動画プロデューサーをとして働く加藤さんは、最初に就職した企業の採用試験に合格したことをうれしかった経験として語ります。
タイムライン上に寄せられた回答から、リアルタイム受講生の「選ばれた経験」も以下のように多様なことがわかりました。
・会社の働き方改革フォトコンテストで最優秀社長賞に選ばれた
・社内のリクルート活動のメンバーに選ばれた
選ばれることは必ずしもいいことばかりではなく、億劫な仕事が増えるくらいなら選ばれない方がいいということもあるかもしれません。そして、誰しもに「選ばれなかった」という経験もあるでしょう。例えば加藤さんは転職歴の多さから、採用面接に落ちたことも少なくなかったと話します。やはりリアルタイム受講生からも就職活動や部署異動で選ばれなかった経験や、オーディションで落選した経験が多数寄せられました。
では受講生が選ばれるために努力していることは何でしょうか? ちなみにぺそ先生は「YouTubeで視聴者から選ばれるために人々が求めるものを解像度高く想像することに取り組んでいる」と話します。リアルタイム受講生の意見は以下の通りでした。
・仕事の期限を守る
・断らない
・苦手なことになんでもチャレンジする
・できる限り相手のことを予習する
・与えられた項目をできる限りこなしていく
また、各々が感じる「自分の付加価値」は以下に列挙されるようなものでした。
・実績と経験
・素直さと積極性
・わかりやすく伝えられること
・お客さんに好かれる愛嬌・後輩力
・なんにでもチャレンジできる精神