目次
- まずはミディアムを目指せ。3段階のポジティブ思考
- ミディアムポジティブなギバーを目指そう!
- 「ごはんが美味しかった」から始める思考トレーニング
2022.12.09
ポジティブな人の方が「長生き」「生涯年収が高い」などのデータもあり、ポジティブに生きることでより豊かな人生を送ることができると言われています。
しかし、ネガティブ思考をいきなり大きく変えることは難しいものです。そこで、ポジティブ思考を3つに分類し、目指しやすいポジティブのレベルにフォーカスして、少しずつ思考を変えていく方法を解説します。
※この記事は経営コンサルタントの横山信弘さんが講師を務めた「人生を変える ポジティブサプリ~前向きになれるテクニックを毎月学ぶ~」を再編集しています。
では、どうやってポジティブな人間になる第一歩を踏み出せるのでしょうか。
3つのポジティブ思考のうち、私がおすすめするのが「ミディアムポジティブ」を目指すことです。
ストロングポジティブはタレントの松岡修造さんやBIGBOSSこと日本ハム新庄監督のような方で、私の経験上、先天的な素質に恵まれている方が多いと感じます。一方、ミディアムポジティブは努力次第で誰にでもなれる可能性があるのです。
また、ミディアムポジティブは押し付けがましくない前向きさで、周囲からも好かれやすく、ちょっと落ち込んだときに、会いに行きたいと思ってもらえるような存在です。
ミディアムポジティブな人は例えば、普段から挨拶や声がけをしっかりするようなタイプ。周りがあまり挨拶をしない環境でも、自ら挨拶ができる人。周囲の雰囲気につられて自分も挨拶をしなくなるといった集団同調性バイアスに影響されない特徴があります。
「ライフシフト」の著者、アダム・グラントは『GIVE&TAKE』の中で、世の中には、与える人である「ギバー」、何かをしてもらったら返す「マッチャー」、何かをもらうばかりの「テイカー」がいて、幸せになるにはギバーになるべきだと説いています。
また、ネガティブな思考だと「見返りがないのに与えても仕方がない」「与えられない限り、与えない...」というテイカーになりかねません。少しずつ周りの人に与えていくことで段々とポジティブになっていきます。
ギブを心掛けると、次第にポジティブになります。ポジティブだからこそギバーになることができるのです。もっとも分かりやすく、すぐできるギブは挨拶。周りの人に明るい声で挨拶をするだけで、十分なギブになります。
もちろん、それに加えて感謝の言葉を伝えられたらベストですが、日常的にはなかなか難しいものです。まずは挨拶からギブをはじめていきましょう。
実際にポジティブになるためにはどうしたらいいのでしょうか。ポジティブになるための「思考トレーニング」を行うことで、ネガティブな考え方を変えることができます。
それを実現するのが「ポジティブサプリシート」。最近何か前向きになったできごとを10個書き出すというものです。具体的な実践方法は下記の通りです。
1、サムシングポジティブ(何か前向きになった出来事)を書き出す
2、これまでに書き出したサムシングポジティブと照らし合わせる
3、どんな法則があるかを見つける→常にアップデートし続ける
4、ネガティブになったらシートを眺める
5、ポジティブになりたいと思ったら、見つけた法則に沿った何かをやってみる(サムシングニュー)
6、定期的に書き出していくことで、膨大なサムシングポジティブが溜まり、資産化する
7、「インパクト×回数」でポジティブ思考にチェンジする
上記を行うことで、「どういう時に自分はポジティブになっているのか」の法則が可視化され、資産化することができます。
ネガティブになった時にシートを眺めることで、「テイカーのような人に近づいてはいけない」とか、「これをすると自分はネガティブになるのでやめる」など、自分を客観視でき、思考や行動パターンを変えていくきっかけがつくれます。ポジティブサプリシートは一回だけでなく、継続して行うことが重要になります。
また、書き出す時のコツは下記になります。
・10個書き出すことを目標にしない
・30個以上書き出す
・30個から10個に減らす
・思考トレーニングなので、吟味せずに書く
例:今日も仕事した/今日も読書できた/美味しいものを食べた/歩いた/掃除したなど
10個書き出して終わりではなく、30個以上書き出して、その中から10個に絞り込むことが大切です。思考“トレーニング”ですから、脳に負荷をかけ、汗をかくくらいがちょうどいいのです。
小さなことでもいいので、あまり考えすぎずに、どんどん書き出していきましょう。ごはんがおいしかったこと、健康でいられることなど、当たり前のことで大丈夫です。どんどん書き出すことで、次々にポジティブな事柄が増えていきます。
ぜひ、ポジティブサプリシートを活用して自分の思考パターンを分析し、ポジティブ思考を手に入れましょう!
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ネガティブな人は、自分がポジティブになれるわけがないと思っているかもしれません。実は私も30代後半までネガティブな人間で、ポジティブ歴は15年程度です。しかし、今では辛かった過去の経験も、ポジティブに考えられるようになりました。
そもそも「ポジティブ」という言葉自体の解釈も人それぞれ。そこで私は「ポジティブ」を下記の3つに分類しました。
1.ストロングポジティブ
2.ミディアムポジティブ
3.ライトポジティブ
1.ストロングポジティブ
・周囲が引くほど前向き
・空気が読めない、鈍感
・チームに一人いるといい
・多幸感あふれる、運気をもらえる
・それほど親しくない人でも放っておけない
・細かいことが気になる人は苦手かも
・先天的な場合が多い
2.ミディアムポジティブ
・周りを幸せにする前向き
・空気が読めない、鈍感
・押し付けがましくなく、挨拶や声かけを積極的にする
・前向きオーラを常に放っている
・大切な人が落ち込んでいると、無視できない
・後天的に身につく
3.ライトポジティブ
・ひそかに前向き
・空気が読める、敏感
・話してみるとポジティブだとわかる
・愚痴を言わずに淡々とやる
・安定して前向き、起伏がない
・自分をアピールせず、前向きがあたりまえ
このようにタイプ分けをすることで、「ストロングポジティブは無理だけど、ライトポジティブにならなれるかもしれない」といったように、ネガティブな人でもどのポジティブを目指すかが明確になります。
一般的にポジティブ思考の人は全体の3割と言われていますが、この3つのタイプの共通点はポジティブであることが 「あたりまえ」であること。
先天的、後天的に関わらずポジティブ思考を持っている人は、何かで落ち込んだ時、また時間が経つとポジティブに戻っていくのです。