目次
- 習慣の可能性①「続ける体質」づくり
- 習慣の可能性②パフォーマンスアップ
- 習慣の可能性③新たな習慣を呼び込む
- 習慣の可能性④人生の選択肢が増える
2020.11.30
Schooで多数の連載を抱え、多くの受講生から支持される日本初の「かたづけ士」小松易先生。モノの整理と整頓が、頭の中でコトを整理・整頓することにつながるという「かたづけ思考」を提唱しています。
仕事で成果が上がる「習慣」の身に付け方を教わるSchooの連載授業『アタマとココロが整う「かたづけ思考」-習慣編-』。最終回となる第3回目は、『習慣の可能性』と題し、かたづけ習慣を身に着けることでもたらされる利点をご説明いただきます。
かたづけを習慣づける、という行動はどのような可能性を秘めているのでしょうか? 早速、小松先生が定義する4つのポイントを深掘りして見ていきましょう!
最近、よく聞く「意志力」というキーワード。かたづけ的に言うと、「自分が決めたことをしっかり決めたとおりにやる力」。些末なタスクが増えていくと、あれやこれややるうちに意志力は減ってしまうそう。
しかし、習慣化する行動が増えれば増えるほど、「余計なことを考える」行為が必要最小限に減少し、本来使うべきところに意志力を発揮できるようになります。
これからより難しい仕事に取り組む人にとっては、意志力温存のためにも、習慣化する行動やタスクを増やすことが、パフォーマンスアップにつながっていきます。
次に紹介する「キーストーン・ハビット」に基づいています。キーストーン・ハビットとは、「他の習慣行動に影響を与える習慣」です。
具体的に言うと、早起きが苦手だとしても、早起きを習慣化できると、朝ご飯をしっかり食べる、仕事前にヨガをするなど、連鎖的にできることを想像できますよね。そのように、早起きの習慣によって朝食や運動といった習慣も生まれることを指します。
かたづけ的には、モノを減らす行為をキーストーン・ハビットに掲げる人が特に多いそう。例えば、床にぎっしり本を積み上げていたところ、モノを減らす行為を習慣化したことで、ヨガマットが置けるスペースができてヨガを毎日できる、といった感じです。
何をキーストーン・ハビットにすればいいか迷う方は、自分の生活でキー=カギになっているものは何かを洗い出せば決められるかもしれません。
小松先生の受講生で、こんな方がいました。テレビを使ったらリモコンを必ず定位置に戻す、とかたづけの初めの一歩となりそうな習慣を作ったそうです。それにより時間が増えて家事がうまく回せて、その6カ月後に仕事を見つけられました。
リモコンの定位置を決めることから、徐々に生活を整えていき、人生の選択肢が増えた、ということです。
「習慣の可能性」のポイントでご紹介してきました。さらに授業では、新しいかたづけ習慣を習慣化するための5つのステップについて解説します。
「まずは『1つの行動』からスタートする」など、いずれのステップも長い時間をかけて続けられそう。筋トレをするときに負荷をかけすぎても逆効果であるように、習慣化するための行動も「日々無理なく続ける」ことが大事となりそうです。
文=田中ラン
今回ご紹介した授業はこちら!気になった方はぜひチェックしてみてください。
『アタマとココロが整う「かたづけ思考」-習慣編- 第3回 習慣の可能性』
ペンシルからのプッシュ通知を設定しておくと、新着記事のお知らせなどをブラウザ上で受信できて便利です。
通知を受信しますか?
かたづけの習慣によって、目の前をきれいにする効果は当然得られます。しかしそれだけではなく、「続ける力」という自分自身の筋力アップにつながります。
かたづけを習慣化するためには、いきなり大きな習慣行動にするのではなく、欲張らず続ける体質づくりだと思って取り組むことが大切。「習慣の可能性は、『自分自身に習慣化しやすい体質を作っていく』」ことと小松先生は言います。
毎日すみずみまで整理整頓する!と意気込むのでは習慣化しづらいでしょう。寝る前の3分だけ部屋をかたづけよう、など一歩一歩続けていくことで、他の分野でも習慣化するコツが身につくに違いありません。