目次
- アフターコロナで問われる“純粋な”コミュニケーション能力とは?
- リモートワークは特別じゃない? メリット・デメリットから考える
- リモートワークで必要なツールは? セキュリティ管理はどうすべき?
2020.05.20
現在も世界中で猛威を奮っている新型コロナウイルス。その影響で平時とは違う働き方を余儀なくされた人は少なくないのではないでしょうか?
たとえこの新型ウイルスが一定収束したとしても、私たちが以前の働き方に戻れる保証はありません。今からアフターコロナ時代の働き方を今から模索しておくことが、時代に乗り遅れずビジネスパーソンとして力を発揮するためのカギとなるでしょう。
そこで本記事がテーマとするのが「コロナの影響で“働き方”はどう変わるのか」。
コロナ禍の影響で事業・組織・プロダクトはどう変わっていくのか、リモートワークは今後当たり前となるのか、そんな状況で活躍するコツとは?
いま誰もが気になっているコロナと働き方の関係について、考えていきます。
リモートワークのメリット・デメリットについて深く考えてみましょう。
社員側のメリットとして挙げられるのは「人間関係・時間の使い方を自分でコントロールできる」ということ。たとえば集中しているときに話しかけられて思考が阻害される、といったリスクは大幅に減少します。
ビジネスチャットでのやり取りがデフォルトになれば、文字でのやり取りに目を通すだけで状況が把握できるようになり、一人でマネジメントできる範囲が大幅に広がります。
また採用できる人材が場所に縛られず、北海道の企業が沖縄の人材を採用したり、日本企業がヨーロッパの人材を採用したり、といった自由な人材獲得が可能になるのです。
一方デメリットとして考えられるのが「業務外の会話が減り所属感が低下する」「情報漏洩のリスクが生じる」「自宅では仕事に集中できない」など。
しかし、一度考えていただきたいのは「これらの問題はリアルのオフィスでは起こらないのか?」ということです。
たとえ出社していても会話のないオフィスも存在しますし、紙の資料が放置されセキュリティホールとなっている場合も少なくありません。仕事で重要なのは“やっている感”ではなく成果です。
リモートでも雑談用のチャットを設ける、情報管理のルールを定め教育を徹底する、自宅での仕事環境を整えるよう企業がサポートするといった対策でデメリットは少なからず解消されるはず。
リモートワークを決して特別と考えずできる範囲から少しずつ導入していきましょう。
最後は、より具体的にリモートワークを進める方法を見ていきましょう。
まずリモートワークに必要なツールですが、ChatworkやSlackといったビジネスチャットツール、Zoomなどのオンライン会議ツール、Trelloなどのプロジェクトマネジメントツール、仕事用の机・PC・椅子・ヘッドフォンなどが挙げられます。
いずれもスタンダードなツールですが、リモート先進企業でも同様のものが用いられているため「特別な準備が必要なのでは?」と身構える必要はありません 。企業はそれらのツールを社員が揃えられるよう補助を行うとスムーズにリモート導入が進むでしょう。
自宅が見られるのを避けたい場合は、バーチャル背景を導入しましょう。Zoomには標準で搭載されています。
ちなみに大人数の会議のコツとしては「人数はなるべく少なく4~5人程度に抑える」「大人数になる場合はしゃべる人と合いの手担当を決めてほかは音声をミュートする」「チャットとオンラインの会話をうまく併用する」などが挙げられます。
気になるセキュリティ管理ですが、「脆弱性のあるWi-Fiは使わない」「PCの紛失対策を徹底する」「トイレなどを理由としたPCの放置はNG」など、当たり前のことを徹底することが大切です。
重要なのはオフィスとリモートの違いを意識しすぎず、どちらでも守るべきルールを定め徹底するということ。ベストな管理方法は業態や部署、人材のタイプによって異なるため、ルールを万能と考えずそれぞれの課題に即した解決策を考えることが求められるのです。
【参考授業】
・アフターコロナで何が変わる? -事業・組織・プロダクト-
https://schoo.jp/class/6847・リモートワークはこれからのスタンダードになるのか?
https://schoo.jp/class/6753・アフターコロナのリモートワーク指南
https://schoo.jp/class/6860
文=宮田文机
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アフターコロナで大きく変わるのが「コミュニケーション力」の定義です。
オンライン上でのコミュニケーションにおいて、対面でものをいう盛り上げ力や見た目の雰囲気は大きく効果を失い、その代わりに約束や納期を守る、返信をきちんとすることやファシリテーション能力、簡潔に意見を述べる能力などより“純粋な”コミュニケーション能力、言い換えると「社会人基礎力」が問われることになります。
また、第一印象がその後の仕事のしやすさを大きく左右することになるため、SNSなどで自己発信し、オンライン人脈を築けている方がより有利にビジネスを進められる傾向が強まると考えられます。
オンラインを通して仕事を進める流れは加速し、営業など対面でのやり取りが重視される職種でも当たり前のものとなっていくでしょう。
実際、中国では婚約指輪専用のジュエリーといった高額商品もオンラインで販売される例が見られたといいます。
オンライン化とともにコロナ後の変化として予想されるのが「人材シェアの加速と個人商店化」。普段の仕事の様子を見る時間が減少し、成果をもとに評価を下す機会が増えるオンライン。
その状況下では環境の変化に適応し成果を出せている人材を重宝する潮流が高まり、そうした人材が複数の企業にまたがって活躍する例が増えるでしょう。
さらに工場やオフィスといった“場所”のシェアリングも増加するはずです。固定費が「リスク」となりうる社会では、シェアによるリスクヘッジが普及する一方、「持たざる個人」が活躍できる可能性が高まります。
そんなかで活躍するには「これが得意・好き」と発信し、個人が「自分の旗」を掲げることが重要です。