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2021.06.22

column

SNSですべての人を納得させる「投稿」は可能? SNS文章作成術とは

SNSですべての人を納得させる「投稿」は可能? SNS文章作成術とは

ここ数年で私たちの生活にしっかり根付いたSNS文化。いまや若者を中心に多くの人がSNSを利用しており、さまざまな考えや思いを文字や画像を通じて表現できるようになりました。

ただそんな時代の進化で生まれたのが「読まれる・関心を引く投稿」に対する意識です。きっと「どうせ投稿するなら多くの人に読まれたい、関心を引きたい」と考えている人も多いはず。一方で「書くネタがない」「続かない」「伝わらない」「読まれない」という理由で、SNS投稿そのものを断念する人も少なくありません。

Schooの授業『SNS文章作成ゲーム〜5つの質問に答えるだけで5パターンの文章が作れる〜』では「読まれる・関心を引く投稿」に近づく方法、文章力そのものを向上させる方法が学べます。講師を務めるのは、株式会社studio-Kの代表取締役社長であり、コトバとマーケの建築家・エンパシーライティング®開発者の中野巧先生です。

これまで5万人以上に文章の指導をしてきた経験を持ち、『稼ぐ人の「超速」文章術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)を含め、多数の書籍を出版している先生。本記事では、そんな先生の授業を一部、掘り下げてご紹介します。

目次

  • 文章の面白さは、光を当てる方向によって変わる!
  • すべての人を納得させることは難しい
  • 改善すべきは文章表現ではなく、文章構成

 

 

文章の面白さは、光を当てる方向によって変わる!

 

 

授業の冒頭、先生は上のスライドを用います。これはLEGOブロックの作品に光を当てて浮かび上がった影絵の写真です。影絵だけを見ても素晴らしい作品なのですが、よりすごいのがLEGOブロックの作品自体は形を変えていないということ。変えているのは光の当てる方向と作品の向きだけ。それだけで3つの異なる影絵を再現しているのです。

 

先生曰く「書くネタ、文章も同じように光の当てる方向が重要。どの角度から光を当てるかによって、ネタも文章も切り口の面白いものが思いつく」とのこと。先生はこれを「知覚力」と呼び、その力を養うためのワークも提示します。

 

 

 

先生が提示したのは「ネガ→ポジワーク」というもの。ある事実やフレーズに対するネガティブな考えをポジティブな視点に切り替え見ることで、いままでとは異なる見方が養われる効果があるそうです。授業内では、さまざまなフレーズをネガティブからポジティブに切り替えた結果が紹介されます。そのうちの1つがこちら。

 

 

 

このように「思い通りにコトが進まない」といったネガティブフレーズも、ポジティブな視点で考えられれば「だからこそ面白い」や「適応力が養われる」というフレーズに変えられるのです。

 

授業内では、他にも「頭が固い」「変態」といった言葉をポジティブに変換していきます。先生はこれらのフレーズをどのようにポジティブに変えていくのでしょうか。
詳細は実際の授業で確かめてみましょう!

 


すべての人を納得させることは難しい

次に、中野先生は「読まれる・関心を引く投稿」が続かない要因と、その対策について触れます。挙げられた要因は、不特定ユーザーからの批判でした。先生もSNSに自分の考えや意見を投稿するとき、批判を恐れることがあるとのこと。

 

ただそんなときこそ、批判を必要以上に怖がらないためのマインドセットを思い出すようにしているそうです。その上で先生が紹介したのは、以下のスライド。

 

 

 

スライドに写っているのは、さまざまな学問で用いられている「ロバと老夫婦」という絵。これは、老夫婦とロバがどのような状態で歩いていても批判されることを表しており、「すべての人納得させるのは難しい」という意味を持っています。

 

「同じようなことがSNSの投稿にも言える」と語る先生。このマインドを常に持てれば、批判への恐れが軽減され、「読まれる・関心を引く投稿」が続けられるようになるそうです。

 


改善すべきは文章表現ではなく、文章構成

続いて先生がトピックとして挙げたのは、読まれない投稿を続けている人がまず改善するべき点についてです。自分の投稿がなかなか多くのユーザーに読まれない人は、こちらを参考にすることで、読まれる投稿へと近づけるようになるかもしれません。

 

先生はまず、読まれる文章を投稿するために文章表現を変えようとしている人に向けて言及します。先生曰く、まず変えるべきは文章表現ではないとのこと。そして、株式会社そごうが制作した広告を例に挙げます。

 

 

 

左の文章は、右の広告中央に書かれている内容を大きく表示したもの。上から順に読むと「大逆転の可能性を考えるのは馬鹿げている、勝ち目のない勝負はあきらめた方が良い」という意味の文になります。では今度は、広告の左下「さ、ひっくり返そう」というフレーズの通り逆から読んでみてください。さきほどの意味とは逆の意味を持った文章になることに気づくはずです。

 

このことからわかるのは、文章は“構成”1つで大きく内容が変わるということ。先生も「まずは文章表現を変えるのではなく、どういう順番で相手に伝えるのかを考えることが大切。文章構成から変えてみましょう」と受講生にアドバイスを送ります。

 

授業はこの後、“SNS文章作成ゲーム”という名のワークへ移行します。本記事で紹介した内容を踏まえた上でおこなわれるワークは、誰でも簡単に読まれやすい文章構成ができてしまう優れたものです。

 

なお、本授業をスマートフォン以外で視聴する予定の人は、授業の概要ページからLINEの友だち追加をすることをおすすめします。スマートフォンで視聴する予定の方、LINEをご利用していない方は、付箋もしくは5枚の紙を用意しましょう。きっと実りあるワークを体験できるはずです!

 

文=トヤカン

今回取り上げたSchooの授業はこちら!
『SNS文章作成ゲーム〜5つの質問に答えるだけで5パターンの文章が作れる〜』

 

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