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Dec.

2018年11月29日 公開

何を学べば青野賢一さんのようになれるのか(ビームス創造研究所クリエイティブディレクター)

「ロールモデルは自分でつくる」——何を学べば、ビームス創造研究所、青野賢一さんのようになれるのか?

学びのエッセンス

  • アルバイトからビームスの社員に
  • 自分の可能性を広げるために、流されてみるのもいい
  • あえて目標を持たない。というススメ
  • 自分らしさは、周りが決めるもの
  • これからも自分の好奇心に、忠実に生きていく
毎週水曜22時から生放送している「何を学べば○○さんのようになれるのか(通称なにまな)」。学び続けることで自分らしい生き方を切り開く20人に、 スクーアナウンサー中田有香と受講生が直接問う30分の授業です。

今回は、「ビームス創造研究所」クリエイティブディレクターとして、執筆・PR・各種ディレクションといったクライアントワークからDJに至るまで幅広い分野で活躍する青野賢一さんの、授業で語られた人生の転機や挫折から得た学びついてご紹介します。

青野 賢一 先生

ビームス創造研究所クリエイティブディレクター

中田 有香

受講生代表

学びノート

SESSIONアルバイトからビームスの社員に

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それでは、本日の先生をご紹介します。ビームス創造研究所クリエイティブディレクターの青野賢一先生です。よろしくお願い致します。

青野先生というと、ビームスで働く傍ら、DJや選曲家、執筆活動、イベント企画と様々な活動をビームスの中でも外でもされているのですけれども。

実は、青野先生が大学生の頃ビームスでアルバイトをしたのがきっかけで、卒業してそのまま社員になられたということなんですね。

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そうですね。就職活動はしていないんですよね。僕は1968年生まれで今、50歳なんですけれど、87年、大学1年の夏休みにたまたま、うちのお店にアルバイト募集の張り紙がしてあって。

それまで働いたことがなく人生経験もまったく浅い10代の若者がどうしたかというと、履歴書も何も持たないでお店に入っていって、「すいません、アルバイトをやりたいんですけど。」と言ったのがきっかけですね。そこから、今に至るという。

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そこで仕事の面白さというか、そういうことを感じられたのですか?

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親がファッションの仕事をやっていたということもあり、元々ファッションは身近なところにあって。

本当にたまたま、そういう出会いがあったのでそれで、人と会う機会が増えたりとか、いろんなことが広がっていきました。

長らく、お店で販売の仕事をやっていくことで、いろんな人と出会うきっかけもあったりして。楽しくやっていましたね。

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ビームスではまず、正社員で接客を経験したあとプレスの仕事、PRの仕事をされていたということなのですが。その頃のお話を伺っていきます。そのときに、様々なプロフェッショナルな仕事をしている方々と、一緒に仕事をする機会に恵まれたということですね。

SESSIONPR職の中で雑誌づくりに挑戦

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はい。お店にいる時代から、実は、雑誌とかの貸し出しの窓口みたいなものの担当をやっていまして。あとは、大学生のとき、もっと言うと高校生くらいから、雑誌社、雑誌の編集者の方との付き合いがちょっとあったものですから。

そういうものもあって、じゃあ、プレス専門、PR専門でやってくれということになったんですけれども。当然、スタイリストさんやアートディレクターさん、ライターさんなど、いろんな方と交わる訳です。

例えば、シーズンカタログを作りますとか、広告を作りますというときに、いろんな方が携わらないと出来上がらないですよね。というので、本当に目の前でその仕事ぶりを見られたというのは、非常にエキサイティングな体験でしたね。

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そういういろいろな方々が携わる経験をして、チームで働く力というのが養われていったのでしょうか。

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そうですね。僕は、どっちかというと、集団行動が本当に苦手で。大勢で行動とかダメなんですけれど。

ただ、現場で良いものを作りたいとか、現状よりも良くしたいみたいな思いが、そこに、いろんな角度から集まるわけじゃないですか。その現場の空気みたいなのはすごく好きですよね。

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そういったPRの仕事の中で、2006年に雑誌を作られたんですね。

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そうですね。うちの会社が、ちょうど2006年が30周年という節目で。先ほど、シーズンカタログという言葉を出しましたけれど、シーズンに、春夏1回、秋冬1回、あとクリスマスシーズンに出したりというカタログを作っていたんです。

30周年のタイミングで、カタログのかわりに、雑誌を年に4回だそうということで『B』という雑誌を作りまして。そのときに、雑誌ですから、編集部が必要なんですけれど、僕らがやっているプレスルームと同じフロアの一角に、常駐の編集部というのを作って。

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そのとき、編集長をやっていらしたのが、元『GINZA』編集長の中島敏子さんだったんです。アートディレクターは、松本弦人さんという、非常に超一流のお二人とご一緒しました。

僕は、プレスという立場で関わっていましたけれども、実態としては、本当に半分以上は編集部の人間という感じで。原稿を書いたり、いろんなことをやっていました。

その1年間は……これを言うと、めちゃくちゃブラック企業感があるんですけれど(笑)、朝5時くらいまで一緒に編集部で働いて、帰って、ちょっと寝て、シャワーを浴びて、また出てくる、みたいなことを1年間やっていましたね。

そこで雑誌作り––––まさに雑誌が生まれる瞬間とか、こうやってアイディアが形になっていくのかということを目の前で見られた経験は、本当に何にも代え難かったなと、今でも思いますね。

SESSION外部ブレーンとの協働で、広がった世界

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外部の人と一緒に仕事をすることで、ビームスの中にいるだけでは分からないような視野も芽生えてきそうですよね。

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はい。やっぱり、なかで働いている人たちって本当に、視野が狭くなりがちじゃないですか。ずっと、生え抜きで働いているような人って、どうしても世界イコール自分の見えている範囲になってしまうので。

そうじゃない世界がちゃんとあるんだよということとか、物の見方ってそれだけじゃないよねというところに随分、気付かされましたね。

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雑誌を作っていく上で、一番印象に残ったことなどはありましたか。ご自身で、GINZAの編集長の方などと一緒に仕事をする上で学ばれたことは、どんなことでしたか?

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一番印象に残っていたのは、事務所のガラスが割れちゃったことですね(笑)。僕が割ったわけじゃないんですよ。

帰って翌日の朝きたら割れていたということが1回ありましたけど。それがめちゃくちゃ印象に残っています。

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どうして割れたんでしょう(笑)?

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遊んでいて割れちゃったんじゃないですかね。夜中なので、皆、ちょっとおかしなテンションで仕事をしていますから、そんなこともありましたけど。

学んだことと言ったら、ファッション誌の王道的なアプローチではない新しい手法で、雑誌作りを体験できたことですかね。いわゆるファッション誌を作る人たちじゃない人たちで作ったファッション雑誌みたいなものでしたので。

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例えば、写真の撮り方もそうだし、ページのエディトリアルの考え方の部分とか、原稿の在り方みたいなところも。

すごく新しい面白さというか、ファッションだけを見ている人たちからは決して出てこないような斬新なアイディアとか、いろいろ得ることができましたね。

今、自分は文章を書く仕事をいろいろやっていますけれど、それが今の仕事にも活きていますね。こういうアプローチの仕方でいいんだという、ある種、背中を押してもらったようなところはありますよね。

SESSION自分の可能性を広げるために、流されてみるのもいい

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そうなんですね。最初は、販売をメインにされていて、それから雑誌の世界というか、経験したことのない世界に飛び込むときは、どんなお気持ちだったんですか?

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特にこれというのはないんですよね。さっきもちょっと言いましたけど、高校時代から、雑誌社に出入りしたりしていたので、そんなに特別なものということじゃなくて。雑誌も好きでしたし、古くから馴染みがあったので。

基本的に、自分は割りと流されていくというか、あまり、無理やり「自分はこうだ」ということを考えずに潮目に乗っちゃうんですよね、気が付くと。だから、それは、あまり人にはおすすめできないんですけど。

でも流されていくって、言葉もあまり良くないじゃないですか。自分がないみたいな感じで。

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でも、流れにのっていくというのも大切ですよね。

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自分はそういうふうに思って、今までやってきましたけど。本当に、流れに身を任せて、今、このスタジオにいるという、そういう状況ですね。

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流れてきていただいて、ありがとうございます(笑) でも、今頑なに、自分はこういう仕事をやりたい、自分はこうだと思わずに、流されるということも、時には大切というか。

SESSIONあえて目標を持たない。というススメ

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そうですね。僕は何になりたいとか、あまり思ったことがなくて。だから、これも、おすすめできませんけど、あまり目標がないんですね。

今日のうちにこれをやらなきゃとか、いつまでにこれをやらなきゃというような、そういう短期的な、やらなきゃいけないこととか、やっておくべきこととかいうのは、当然あるのですけれども。

じゃあ、「長期的な目標は何ですか?」「何になりたい?」「どうなりたいんですか?」と聞かれると、言葉に窮しちゃうんですよね。あまり具体的なビジョンがないというのが一つ特徴かなと思います。

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そういう方もすごく多いと思います。

世の中的に、ビジョンを持たなきゃいけないような感じがしてしまうけれど。実際、自分のやりたいことは何だろうと模索している方は、たくさんいらっしゃると思うんですけれども。

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やりたいことって、やりながら気がつくこともあるじゃないですか。あと、やってみて、ちょっと違うなということもたくさんあるだろうし。

やってみてだめだったら、方向を変えるとか一回やめてみるとか、そういう判断も必要ですよね。自分が思って決めたことに縛られちゃうと、けっこうストレスな感じがしますもんね。

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そうですね。流されていったら、自分が思いつかなかったような先に行きつくこともありそうですね。

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溺れなければ大丈夫だと思うんですよね、とりあえずは。見たことのない景色が見られるというのは、本当にあるんじゃないかなと思いますね。

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そんなPR時代を過ごし。そのあと、ビームス創造研究所を設立することになったということなのですが。

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自分が作ったわけじゃないんですけど。

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そのときに、もう3個の仕事を掛け持ちされていたんですね。

SESSIONPR、Web、音楽レーベル……3つの部署を掛け持つのは、楽しい

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そうですね。2000年代––––30周年とか、そのくらいのタイミングで、ウェブに力を入れたいなというのがあったので、ウェブのスーパーバイザーという仕事も、プレスのディレクターと兼任でやっていたんです。

それからまた遡ること数年。1999年に「ビームス レコーズ」という音楽部門ができるんですね。その立ち上げから、ずっと、自分は携わっていまして。

2010年にビームス創造研究所というのを作るよという、そのタイミングだと今、言っていただいたように3つ掛け持ちだったんです。

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3つ掛け持ちをして、それぞれが楽しくなっているときの、新しい部署の設立だったと思うのですけれども。どんなお気持ちだったんですか?

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そうですか、という感じですね。ただ、自分の中では、3つ掛け持ちですよというのはあるんですけど。特に、ウェブに関することとPRの仕事は、そんなに遠いと思っていなくて。

どちらかというと、まだまだウェブ媒体というのに伸び代あった時代なので、そこに紙のメディアとか、いろんなメディアで培ったノウハウというのをどんどんぶちこんでいったら、もうちょっと面白いことができるだろうと考えていたんです。

だから、そんなに違うことをやっているという印象はなくて。方法論としては、そんなに変わらない。ただ、アウトプットの仕方が、それぞれに最適化されているということですかね。

SESSIONビームス創造研究所はマルチな才能の集まり

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新しく作られたビームス創造研究所では、個人で活躍できるスタッフだけを集めて、外でも活動できるような……。

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外でやってくれという感じですかね、どっちかというと。やっぱり、よく、そのへんがうまく伝わらないところではあるんですけれども。

我々がやったほうが良いと言われていることは、外にクライアントさんがいて。

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会社員は、会社の中の仕事をやるのが普通ですけど。ビームス創造研究所はいわゆるクライアントワークがメインです。

自分の会社の外にクライアントさんがいて、そこから仕事をもらうことや、クライアントのパートナーとして一緒に何かをやるとか。

場合によっては、そのクライアント先の企業さんとかに、自分が入り込んで仕事をして、何らかのバリューを会社にもたらすみたいなことを期待されている部署なんですね。

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ですので、一人ひとり、やることとかできることが違いますから、団体行動が苦手な自分にとっては、非常に向いているんじゃないかなと。

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そうなんですね。新しい部署で働く中で、どのようなことを学ばれたんですか?

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学んだというとちょっと、うーんと考えちゃうところがあるんですけど。普段、なかなか、会社の中だけでは接することのない皆さんと仕事をできたり、ということで、新鮮な気持ちにはなりますよね。

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直近でやっているものというと、ブルーノート・ジャパンさんが、大手町にお店を9月にオープンして––––Lady Blueというお店ですけど。

そこの店内の音楽の選曲をやってくれる人とか、月に1回、お店の中でDJをやってくれる人のブッキングを担当しているんですよね、僕。

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つまり、僕が声をかけて、「11月やってくれない?」「12月やってくれない?」みたいな感じで。

ただ、そういうのは表立って自分の名前は出てこない。裏方の仕事ですから。そんなこともやっていますね。

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青野さんご自身も選曲のお仕事や、DJのお仕事をされていますもんね。

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はい。それはそれ、という感じです。もちろん、自分の周りに音楽仲間とか音楽をやっているわけじゃないけど、センスはすごくあるような人っているじゃないですか。

そういう人をもっとうまく新しいお店と繋げられたら面白いかなというので。それも、本当に、たまたま始めることになったんですけどね。

SESSION自分らしさは、周りが決めるもの

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そうやって、いろんな会社に、時には自分が入って一緒に仕事をするとなると、いろいろな場面で応用力が大事になってきそうですよね。

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そうなりますよね。あまり、これだというものを貫いても仕方がない場面が多いと思うので。

だから、僕、あまり使わないようにしている言葉というと、「らしさ」という言葉。「自分らしい」とか言うじゃないですか。自分らしいって、決めなくても良いじゃん、と思っちゃうんですよね。

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意外でした。

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本当ですか? 全然ないですよ。

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クリエイティブなイメージがあったので。青野さんらしさというのをすごく大切にされているのかなと思っていました。

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いえいえ。まったくないですね。これは「ぽいな」とか「ぽくないな」というので、切り捨てていったりとかは、あまり良くないのかなと自分は思っていて。

だから、今みたいな、外のクライアントさんとご一緒して何かをやるというときには、そういう、自分の、今いったようなスタンスが、非常に有効なのかもしれないなと思いましたよね。

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別に自分を出す必要って、あまりないじゃないですか。最適化ができれば良いので。

一番、そのクライアントさんが望んでいることプラス、もうちょっとプラスαで思い描いていなかったような成果が得られれば、満足いただけるじゃないですか。そういうことを考えるのが楽しいですよね。

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そうなんですね。けっこう今の時代って、自分らしさとか、個性を大切にされる時代なので。とても意外だし、自分の個性が見つからないという方に勇気を与える言葉だと思いました。

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大切だというのは分かるんですけどね。でも、なんか、それに縛られちゃって、何もできないとか、自分で枠を決めちゃうのはもったいないなと、自分は常々思っていますね。

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そうなんですね。ありがとうございます。では、まだまだお話を伺いたいのですが。最後に、未来のお話を伺っていきたいなと思うのですけれど。今後、どのようなことをしていきたいですか?

SESSIONこれからも自分の好奇心に、忠実に生きていく

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さっきも、あまり目標設定などをしないと申し上げたのですが、新しいこととか、フレッシュな気持ちになれることができたら良いなとは思っていますね、いつもね。

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新しいことをするために、どのようなことを学ぼうとか、意識されていることはありますか?

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それも学ぼうという気持ちで取り組んでいるものって、実はあまりなくて。この目標を達成するために一生懸命学びましょうと、それはそれで一つ美しい姿だと思うんですけれど。

その目標が達成してしまうと、またそこから次の高みに行くのって、けっこう体力がいるじゃないですか。頑張らなきゃいけない。そこで頓挫してしまう人もいると思うんですけれど。

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自分は、本当に興味を持ったことをどんどん調べていったりとか、そういうことが、自分の血肉となれば、楽しく知見が広がるというようなところはあるのかなと考えていて。

それは、子どもの頃からずっとそうで、興味のあることを一生懸命調べたりしていましたね。それを知りたいということ。そういう気持ちを常に持っていられたら良いなと思っていますね、今も。

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好奇心を大切にされているんですね。

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そうですね。やっぱり、何でも驚きたいじゃないですか。驚きたいし、「おー!」って思いたいし。

そういう場面を体験したら、「これはなんでこうなっているのかな?」と知りたくなる気持ちが、やっぱりいろいろ出てきますもんね。

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それが先々、どう役立つかではなくて。自分が知りたいと思ったものをとことん突き詰めるというか、とことん調べる。

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はい。だから、有用性を追究する––––受験勉強とかは、どっちかというと、有用性を追究するようなものですけど––––やっぱり、そういうものよりは、もっともっと、自分が気になることをどうにかして分かりたいし、知りたいし、という、そういう熱量みたいなものとか、そういうものが原動力になっているんでしょうね。

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私、事前に、受講生へのメッセージでいただいていたところで。自分の好奇心の赴くままに学んでいって、役に立たなくても、役に立たなさが面白い、という言葉がとても印象的だったんですよね。

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そうですね。自分がやっている物を書いたりなどもそうですし、音楽の仕事とか一応、ファッションの会社ですからファッションも然りですが、そういうものって別に、具体的に生活に役立つとか、人生に役立つかというと、ちょっと違うじゃないですか。

でも、そこに興味を、ずっと子どものときから持ってきて。それで、これってどうなんだろう、ああなんだろう、というふうに、自分の興味を持ったところに、興味が赴くままに––––そこも流されていくわけなんですけど––––調べてみて、それで、なるほどと思ったら、また世界が違って見えるというか。

いろんな角度から、物を見られるようにはなると思うんですよね。「1+1」という概念が、算数だと「1+1=2」じゃないですか。算数の概念以前の子どもの頃に、「1個と1個を合わせたら大きい1個じゃない?」というふうに思っていたところがあって。

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私も最初は思いました。

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本当ですか。あるときまで、本当に、「1+1」が2になるとか、「1+1+1」が3になるという感覚が、ちょっとピンとこなかったんですよね。おかげで、数学とか、すごく苦手なんですけど(笑)。

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算数とか、数学を学んでいった中で、「1+1=2」という考え方は理解できましたが、一方で、1と1を合わせたら、ちょっと大きな1になるという発想も捨てたくないんですよ。

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常識と非常識ということじゃなくて、見方を変えれば、どっちも同じことを言っているという感覚というのを、常に、いろんな物事に持っていたいですね。

それを身につけるには、つまりいろんな目を持つためには、本を読んだり、調べたり、というようなことは、結果的に必要になってくるということになるんです。

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なるほど。ありがとうございます。私も好奇心の赴くままに、日々、学んでいきたいなと思いました。ありがとうございました。

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皆さんからたくさんのコメントをいただいております。

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知ることは楽しいです。温故知新を知って、より学んだことが楽しくなるときがあります。

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個性は大切だけど、縛られすぎて枠を作ることはよくない。でも、自分を全く持っていないと、ブレすぎて自信もなくしちゃったりするから、その使い分けが難しいですね。

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ブレない部分も、やはり、あるんですか?

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ブレない部分……なんですかね……。あまり嫌いなことはやりたくないですよ。そのくらいですかね。

SESSION停滞しないために、常に動き続ける

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流されても良いけど、流され続けたり、流されすぎてもきっとだめなんだろうと思います。どこかで、自分を掴むところを見つける覚悟で流される感じなんでしょうか?

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それが最適じゃないですかね。自分ができているかは分からないですけど。

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どのような気持ちで流されながらお仕事をされているんですか?

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気が付いたら、流されているという感じなんですけど。日々ちょっとずつ、動いているんだと思いますよ。だから、逆にいうと、停滞しないという表現があっているのかも。

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停滞しない?

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ひとところに。同じことをやっていても、ひとところに停滞している、留まっている気持ちでやるのと、とにかく、少しでも動いている気持ちでやるのは、けっこう違うと思うんですよね。取り組み方とか。だから、停滞しないという意味も。

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なるほど。流されるというよりは、自分を掴むというよりは、停滞しない、常に動き続ける、進み続けるというか、そういうことですか?

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結果的に、そういうふうになっていたら良いなということですかね。

自分を掴むというのは、なかなか難しいんじゃないですかね。頑張っていただきたいと思いますけど。

SESSION自分の残した足跡が、自分のロールモデルになる

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目標を持たないと成長率が高まらないような印象を持ってしまうのですが、青野さんのように、うまくキャリアを歩むためにはどのくらいで、停滞しないように見直したら良いのでしょうか。

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目標を持ったことのない自分が言うのは、何事も説得力がないのですけれども……目標を持てる方は、持ったほうが良いと思いますけどね。ただ、自分がたまたまそうだったということであって。

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さっきも言いましたけど、すごく周りの方に助けられた部分があって。

ただ、そういう、他者と何かを作っていくとか、何かを表現していくというところで、ちゃんと来た球を打ち返せるだけの体力––––知識という言葉に置き換えても良いと思いますけど、そういうのって必要になってくるじゃないですか。

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だから、ちゃんと打ち返していきたいなという気持ちで、1個1個やっているというだけではあるのですけれど。

ちゃんと目標を持って、その先の目標まで立てられる方のほうが、たぶん、素晴らしいとは思いますけどね。自分は「すごく良くない例」と思ってもらえれば良いのかなという気がします。

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それぞれのスタンスがありますもんね。

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そうですね。これ! というロールモデルみたいなものって、きっと、今の時代、描きにくくないですか?

ただ、それを求める傾向って、すごくありますよね、皆。でも、そこをもうちょっとフレキシブルにというか。

ロールモデルとかいなくても自分がやること、すなわち自分の足跡がそのまま、振り返ってみたら自分のロールモデルになっているということもあり得ると思うんですよね。

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あまり、こういうふうにやったらこうなるんじゃないかとか、即時性や有用性ばかりを追求すると、いろいろくたびれちゃうと思うんですよね。

そうすると、自分が立ったときに足がとまっちゃうとか。それよりは、ちょっとずつでも、好きなほうに進んでいく、そっちが良いかなと思ったらそっちに行けるという隙間というかゆとりは作っておいたほうが良いんだと思いますけどね。

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そうですね。多様化している今だからこそ、柔軟性というのも大切ですよね。

ビームス創造研究所クリエイティブディレクターの青野賢一先生でした。ありがとうございました。

2018年11月29日 公開

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