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2020.06.16

Column

アフターコロナ時代で効率的に働く鍵「セルフマネジメント力」の高め方

アフターコロナ時代で効率的に働く鍵「セルフマネジメント力」の高め方

リモートワークという働き方が浸透していくとき、問われるのは個々や会社のマネジメント力です。けれど、自分自身をマネジメントせよ、と言われても、なかなか難しいのが現実……。そこで来たるべき新時代に向けて、「セルフマネジメント」について学んでおきましょう。

先生を務めるのは、10年前から全社リモートワークに取り組んできた株式会社ソニックガーデン代表取締役社長の倉貫義人さんです。

マネジメントを基軸に考えるアフターコロナの働き方とは?

目次

  • セルフマネジメントをどうすればよいか
  • ゆるいつながりと、オンライン独自のつながり
  • 新しい価値観が生まれるマネジメント

 

 

セルフマネジメントをどうすればよいか

 

まず、マネジメントとは何かについて考えていきましょう。マネジメントとは何かをより良く行使することが語源であって、狭義の管理を指すものではありません。セルフマネジメントを自己管理と訳すと身構えてしまいますが、より良い成果を出すための手法と捉えたほうが適切かもしれません。具体的には、心身のケアや、業務の全体像をふまえたタスク管理などを指します。

 

そして、セルフマネジメント力は後天的なスキルであって、限定された人しかできないことではありません。

 

セルフマネジメントは、みずから進捗管理することから始まります。あるタスクを1~2時間程度の作業量にばらす練習をすると、進捗の可視化ができます。これは知識だけでなく、経験を伴うスキルです。はじめはOJT制度などを取り入れ、客観的な振り返りと改善を繰り返すと良いでしょう。

 

心身面でのセルフマネジメントについては、休憩時間の確保が肝になります。リモートワークで心身の疲労を感じている方は、生産性が高まりすぎているのかもしれません。移動時間などが削減されたぶん仕事をしすぎて、そのぶん働きすぎてしまう人も少なくないでしょう。

 

緊急事態宣言が解除されるまでだから、と限定的な視点で過度に働きすぎてしまうと、燃え尽き症候群になってしまうかもしれません。長期戦になることを前提とし、ほどよく散歩やシャワーなどの休憩時間を取り入れるよう心がけてください。

 

 


ゆるいつながりと、オンライン独自のつながり

 

バーチャルはリアルではないと考える方が多いかもしれませんが、実際バーチャルはリアルの延長線上にあります。今後リモートワークがスタンダードになっても、バーチャルの先には同僚や取引先というリアルがあるので、強固なつながりを作ることも可能です。

 

そのうえで、オンライン独自のつながりを生かす働き方も増えるでしょう。たとえば、ライターやデザイナーなどの職種の方は、リモートワークが普及することで柔軟な契約で連携しやすくなります。

 

オフィスに来ないことがビハインドにならないため、ほぼ社員のような親密度でやりとりしながらも、時間と場所の制約を課さない働き方が選べます。こうした変化は、優秀な人材を集めやすい社会を作っていくでしょう。

 

一方で、人材を会社に確保しておくことは一層難しくなります。リモートワークが定着すれば、社員が会社に属することの意味は変わってきます。

 

一人でもできるけれどチームでやったほうがより良いと思わせる事業内容や理念がなければ、優秀な人材は会社から離れてしまいます。そうした魅力を醸成する経営力が、今後優秀な人材を確保するための軸となるはずです。

 


新しい価値観が生まれるマネジメント

新型コロナウイルスの影響下で、私たちは自身や周囲を守るための判断力を問われています。たとえば、指示されるまで危険とわかっていても出勤し続けることは、既に他者に判断をゆだね、セルフマネジメントを怠っています。私たちはこの世界的危機のなかで、自分自身のセルフマネジメント力と向き合わなければなりません。

 

そういった状況下でリモートワークを経験した私たちは、改めて自分の意志で働き方を選択することができるようになりました。効率的で生産性の高いリモートワークの魅力を知ってしまえば、以前の働き方に戻ることは難しいでしょう。これは、カラーのテレビに慣れてモノクロには戻れない、洗濯機を知って手で洗濯できないといった過去の事象と同じことです。

 

そうなってくると、会社側は「なぜ会社に出勤するのか?」という問いに答えられなければならない時代がやってきます。それに伴い、会社の存在価値も変容していきます。

 

今後、いわば会社は稼げるコミュニティというような存在となり、人材育成力や、個々の強みを生かしたシナジー効果を得られる場としての価値が求められていくでしょう。また、新規事業開発など、成果を生み出すまでに時間がかかる挑戦は、会社にしかできないことです。リモートワークが普及すると会社が消滅するという人もいますが、会社の価値は変わるのであって、なくなるわけではありません。

 

こうしたパラダイムシフトが起こることで、会社経営の指針も変わっていきます。これまでの日本は再現性の低い価値提供が評価される傾向にあり、生産性を高めることに苦心してきました。このコロナ禍でリモートワークが普及することは、こうした価値観を刷新する契機となり、経済成長や新しいニーズへの適応を進めていくのではないでしょうか。

 

アフターコロナという言葉は、元の生活に向かって修復するのでなく、新しい社会を作っていく時代を指す言葉として定義されるべきです。その振り切りこそが、今後のマネジメントの鍵を握るかもしれません。

 

本授業ではこのほか、「リモートワークの普及による成果主義の加速」など興味深いテーマについて、先生の意見を聞くことができます。ぜひ動画でチェックしてみてください。

 

「アフターコロナのリモートワーク指南 第三回 アフターコロナを見据えた働き方はどう変わるか」http://schoo.jp/class/6862/room

 

また、第一回「リモートワークのやり方(心構え/ツール/会議のやり方)」、第二回「生産性や価値向上のためのリモートワーク」の授業では基本的なリモートワーク導入の方法、生産性の高め方などが学べます。興味のある方はそちらも併せてご覧ください。

 

「第一回 リモートワークのやり方(心構え/ツール/会議のやり方)」 http://schoo.jp/class/6860/room

 

「第二回 生産性や価値向上のためのリモートワーク」http://schoo.jp/class/6861/room

 

文=宿木雪樹

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