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2021.04.24

column

初対面の人とも難なく話せるビジネスパーソンになろう! 人見知りの克服を促す方法

初対面の人とも難なく話せるビジネスパーソンになろう! 人見知りの克服を促す方法

初対面の人とうまく会話できない。先々を考えてしまい、話題を切り出ことすら難しい。世間ではそれらを「人見知りの特徴」と呼びますが、そもそも人はなぜ人見知りをするのでしょうか?

今回紹介する授業『人見知りを科学する~メカニズムを理解して克服を促す』では、人見知りのメカニズムから克服方法まで、幅広く学べます。講師には、明治大学法学部教授でテレビ朝日の番組でもコメンテーターを務める、堀田秀吾先生を迎えます。

人見知りの正体を知り、内在するモヤモヤを解消するにはうってつけの授業。「自分は人見知りな性格だから」と何となく結論づけている人こそ、人見知りについて詳しく知れる良い機会になるでしょう。

本記事では、そんな授業の一部をご紹介します。

目次

  • 自己防衛のための人見知り
  • 会話が面倒だから人見知りをするのは損!?

 

 

自己防衛のための人見知り

先生曰く、人見知りをするのは「恥ずかしさや気後れからの防衛(自己防衛)」や「そもそも他者との会話が面倒」などの要因が挙げられるそうです。特に自己防衛のために人見知りをする人は「過去の対人関係におけるマイナスな経験」もしくは「話しかけた相手から好意的な反応が得られなかった経験」が多いとのこと。それらが対人関係への不安を招き、人見知りという行動を生じさせているそうです。

 

ちなみに、人見知りにおける不安は「セルフモニタリング」の傾向が強い人ほど募りやすいとのこと。「セルフモニタリング」とは、自分が他者からどのように見られているのかを気にし、必要に応じて見え方を調整すること。これ自体は決して悪いことではありませんが、他人の目や反応を気にしすぎるがゆえに、会話を始める一歩が踏み出しづらくなるそうです。ただ先生は、不安を悪いようにとらえる必要はないとも語ります。先生曰く、不安は「人間の行動の根本原理」だそうで、以下のような行動を促すメリットがあるとのこと。

 

「人間は不安を抱くと、それに向けた準備や対処行動をしっかり取ろうとします。不安が強ければなおのこと。敏感に危険やリスクを察知し、慎重になるんですね。だから失敗もしにくくなるし、生存競争でも有利になれるんです。よく不安を抱いた自分を卑下したり、不安そのものを恐れたりする人がいますが、そんな必要はありません。むしろ、抱えた不安とどう向き合うかを考える方が大切です」

 

 

 

「自己防衛のために人見知りをしているかもしれない」と感じる人は、自身の抱える不安を肯定しつつ向き合うことや、他者の目や反応を気にしすぎないようにすることが大切なのかもしれません。

 


会話が面倒だから人見知りをするのは損!?

一方で、人と話すのが面倒という理由で人見知りをする人もいます。先ほどの不安とは異なるタイプですが、これにもアメリカの心理学者スタンレー・ミルグラム氏が掲げた「過剰負荷環境」という要因が関係しているとのこと。

 

「過剰負荷環境」とは、情報量が多すぎて処理しきれない環境のことで、情報化社会と呼ばれる現代ならではのワードといえます。ちなみに先生曰く、現代社会で得られる1日の情報量を江戸時代に得ようとすると、一生かかるとのこと。それほどまでに現代は情報にあふれているのです。そして人間は、こうした環境下におかれると以下の4つの行動を取ると考えられています。

 

 

 

上の画像から、4つの行動すべてが他者との関わりを抑制しうることだとわかります。もちろん、中には他者との関わりを抑えても支障をきたさない人もいるでしょう。ただ、関わりを抑えることで生じるリスクもあると先生。まず先生は「他者からの援助が得づらくなる」という点に触れます。

 

「そもそも対人能力が高い人は、1人で困難だなと思ったらさっと他者に協力を頼むんです。このことから、心理学上では対人能力が高い人ほど困難を乗り越えやすいと考えられています。しかし、面倒という理由で人見知りをする人は、困難が生じたときも協力を頼みづらく感じ、乗り越えられない可能性があるんです」

 

もう1つ、先生が挙げたのは「セロトニン分泌の活性化」です。セロトニンとは脳内で分泌される神経伝達物質のひとつ。自身の感情を抑制する効果や、相手の気持ちを読み取る感覚・能力を活性化させる効果があると言われています。

 

 

 

面倒という理由で人見知りをし続けてしまうと、セロトニンを活性化させづらくなり、感情の抑制も相手の気持ちを読み取ることも難しくなるとのこと。このようなリスクを踏まえて人見知りを見直してみると、少し損をしているように感じます。

 

では、こうした人見知りを克服するためには、どのようなアクションを起こせば良いのでしょうか?授業後半では、具体的なアクションの内容について触れていきます。「人見知りを克服したい」「もう少し、初対面の人と会話を楽しめるようになりたい」と考えている人は、ぜひ実際の授業を受講してみましょう!

 

文=トヤカン

 

今回取り上げたSchooの授業はこちら!
『人見知りを科学する~メカニズムを理解して克服を促す』

 

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