“学びたい”を刺激するメディア。

2021.09.30

column

初心者におすすめな資産運用方法4選とポイントを解説

初心者におすすめな資産運用方法4選とポイントを解説

老後の生活資金への不安や、貯蓄を有効活用してお金を増やしたいという気持ちから、資産運用に興味をお持ちの方は少なくないと思われます。
しかし、金融知識がなく、資産運用に対してハードルを感じていたり、何から始めればいいかわからないということもあるでしょう。
そこで、この記事では初心者におすすめの資産運用方法とポイントについて解説します。

目次

  • そもそも資産運用とはなにか
  • 資産運用の種類5選
  • 初心者でも始められる資産運用の方法4選
  • 初心者が資産運用するときのポイント
  • 初心者向けの資産運用の勉強方法

 

 

そもそも資産運用とはなにか

資産運用とは、自分が保有するお金(資産)を預貯金やその他の金融商品に回すことで、効率的にお金を増やす・管理することです。昨今では金利が低く、ほとんど利息が着かない普通預金や定期預金も資産運用の一つに含まれます。

 

資産運用と投資の違い

 

資産運用と似た言葉に「投資」がありますが、厳密には異なります。そもそも資産運用は預金と投資に分けられます。預金は、普通預金や定期預金、積立定期預金などお金を「貯めること」を重視した資産運用方法です。そして、投資は株式や投資信託、不動産などの「増やすこと」に重きを置いた資産運用方法です。
資産運用を始めるうえでは投資について学ぶことがメインとなりますが、投資によってお金を増やすためには経済動向や金融市場の分析力が必要になるため、継続的な学習が必要になります。

 


資産運用の種類5選

資産運用と一口で言ってもその種類は様々です。ここでは、代表的な資産運用の方法を5つ紹介します。

 

1.預貯金

 

前述の通り、銀行にお金を預けておくことも資産運用の一つです。金利の動向にもよりますが、預けて放置しておくだけでも利息を受け取れます。
預貯金の種類には、いつでも引き出しができる普通預金、一定期間は預金を引き出せない代わりに普通預金よりも金利が高い定期預金、一定の期日まで毎月預金をつっみたてる積立定期預金があります。
預貯金の最大のメリットは元本割れのリスクがないことに加え、万が一預けている金融機関が破綻しても、預金保険制度により1金融機関ごとの預金者1人あたり元本1,000万円とその利息が保護されるため、安全性の高い資産運用です。

 

外国通貨で預金ができる外貨預金もある

 

預貯金は一般的に円で行うことが多いと思われますが、米国ドルやユーロ、オーストラリアドルなどの外国通貨での預金も可能です。昨今は日本の預貯金に対する金利は低く、利息がほとんどつきませんが、外貨では国によって金利が高く設定されています。また、円での預金とは異なり、円安になった場合には資産が増える可能性があります。
一方、円高になった場合には元本割れのリスクがあることや、円を外貨に交換して預けるため、為替手数料が発生します。加えて、円での預金とは異なり、預金保険制度の対象がとなることにも注意が必要です。

 

2.保険

 

保険には、病気や怪我などの際にお金を受け取るものが一般的ですが、貯蓄性の高い保険もあります。具体的には、終身保険や養老保険、個人年金保険、学資保険などの商品があります。 どの保険も、大きく資産を増やせるというものではありませんが、毎月支払う保険料のうち、一定額まで所得控除が可能であり、税制上のメリットを受けられます。
貯蓄型の保険は、預貯金に比べると資産を増やせる可能性はありますが、保険料の支払い期間中に解約すると、元本割れのリスクがあるため注意が必要です。

 

3.株式投資

 

株式への投資は、企業が資金調達のために発行した株式を市場で売買し、値上がり益や配当金、株主優待を受けられます。
一般的に株式投資は多額の資金を必要とするイメージをお持ちの方も多いと思われますが、10万円程度の資金でも購入できる株式も多く存在し、その中でも配当金を受け取れたり、株主優待がある企業も少なくありません。
ただし、株価は日々変動するため、値下がりにより大きく元本割れするリスクや投資先企業が倒産するリスクなどもあるため、ある程度知識をつけてから始めることがおすすめです。

 

4.債券

 

債券とは、国・地方公共団体・企業が投資家からお金を借りるときの証書として発行されるものです。発行者は、投資家に対して利子を支払い、期限(償還日)には元本を返す仕組みとなっています。代表的なものには日本国債や米国債が挙げられます。債券にはさまざまな種類があり、償還までの期間や利率も異なります。債券投資のメリットとしては、発行者の信用状況等に大きな変化がない限りは、償還まで定期的に利子を受け取ることができる安定性です。また、購入して償還されるまでに売却して換金することも可能です。
一方、債券投資は売却のタイミングによっては損失が出る可能性があることや、発行者の財務状況の悪化により、元本や利子の支払いが滞るリスクがあることに注意が必要です。

 

5.投資信託

 

投資信託とは、「投資家から集めた資金をまとめ、運用のプロが株式や債券などの金融商品に投資・運用する商品」のことです。集めた資金をどの商品に投資するかは投資信託ごとに異なります。例えば、株式など一つに絞って投資する投資信託や、株式に加えて債券や不動産など、幅広く投資するもあります。
投資信託は利益が出た場合には値上がり益や配当金を受け取ることができます。また、メリットとしては、100円といった少額からでも始められることや、運用のプロに任せられること、リスクの分散が可能な点が挙げられます。

 

一方、投資信託は価格が変動するものに投資するため、元本保証はありません。加えて、信託報酬という形で、投資信託を保有している間も費用がかかることにも注意が必要です。

 


初心者でも始められる資産運用の方法4選

資産運用に関する主な金融商品について解説しましたが、実際のところは「どれを選べばいいのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで、ここでは初心者でもできる資産運用の方法を4つ解説します。

 

つみたてNISA

 

つみたてNISAとは、少額投資非課税制度のことで、長期の積立・分散投資によって資産形成を後押しするために創設された税制優遇制度です。つみたてNISAの大きな特徴は、年間40万円まで投資することができ、最長20年間、本来は利益に対して20.315%の税率がかかるところをつみたてNISAでは非課税であることです。毎月約3.3万円を上限に投資できるため、少額でも始めやすいということがメリットではあります。
しかし、一方で投資対象に株式が含まれていないことや、投資信託も購入できる種類が少ないことについては注意が必要です。

 

<一般NISAとの違い>

つみたてNISAと似た制度に、一般NISAがあります。一般NISAは、毎年120万円を上限に株式なども含めた取引の利益が非課税となる制度です。ただし、一方で非課税期間が最長5年間とつみたてNISAと比較して短いため、短期的に大きく利益を上げたいという方にはおすすめです。
また、一般NISAとつみたてNISAの併用はできないため注意が必要です。

 

iDeCo

 

iDeCoとは、個人型確定拠出年金のことで、老後資金を作るための私的年金制度として昨今加入する方が増加しています。加入者が毎月一定の金額を積み立てて、定期預金・保険・投資信託などの金融商品を自ら運用し、60歳以降に年金または一時金として受け取ることができます。iDeCoへの加入条件としては、原則20歳以上60歳未満であることに加えて、公的年金に加入している必要があります。
iDeCoを利用する大きなメリットには税制優遇が挙げられます。積立金額はすべて所得控除の対象となり、所得税・住民税が節税できます。また、運用で得た利息や運用益は非課税として扱われます。 一方、デメリットには原則60歳まで引き出せないことや、元本割れのリスクがあることが挙げられます。
そのため、長期的な視野で老後に向けた資産形成をしていきたいという方にはおすすめできる資産運用方法と言えます。

 

ロボアドバイザー

 

ロボアドバイザーとは人工知能(AI)が投資家に対して投資に関するアドバイスやポートフォリオ(資産構成)の提案をしたり、投資家の代わりに一切に投資をしてくれるサービスのことです。資産運用に関する知識が浅い人でも、自分の年収や貯蓄額、資産運用の目的などに合わせて最適なポートフォリオを提案してくれます。そして、日本国内への投資だけでなく、世界を対象として幅広く投資できることもロボアドバイザーの特徴の一つです。

 

ただし、いくら人工知能を介しているからと言っても、かならずしも利益がでるというわけではないことや、手数料も株式投資や自分で投資信託を購入する場合と比較して割高です。
そのため、忙しくて資産運用について考える余裕がないという方におすすめの方法と言えます。

 

個人向け国債

 

個人向け国債とは、国が個人向けに発行している国債のことで、証券会社や銀行で購入することができます。国債は国が破綻しない限りは元本割れの可能性がないという、高い安全性が特徴です。1万円から購入が可能で、償還期限も3年・5年・10年の3種類から選ぶことができるため、自分の資産設計に合わせて購入することがよいでしょう。
ただし、利率については0.05%の最低保証があるものの、他の金融商品に比べると見劣りすることには注意が必要です。


初心者が資産運用するときのポイント

資産運用を始めるにあたり、初心者は何を意識すればいいのでしょうか。 ここでは、そのポイントを2つ解説します。

 

投資は余剰資金で行う

 

大きく利益を上げるためには多額の資産を投資に回す必要がありますが、堅実な資産運用を行うにあたり、大きく減ると困るような金額を投資に回すことはおすすめできません。
理由として、投資は元本割れのリスクがつきものだからです。最悪の場合、資産が全てなくなる可能性も0ではありません。
資産がマイナスとなると、生活資金に支障をきたしてしまうだけではなく、精神的にも負荷がかかることもありますので、投資は必ず余剰資金で行うようにしましょう。

 

費用を確認しておく

 

資産運用で購入する金融商品は、証券会社や保険会社に支払う手数料などの費用が発生します。また、投資信託やiDeCoは運用期間中にも費用が発生するなど、複雑なものもあります。
一取引あたりの費用は小さくても回数を重ねることで大きくなるため、利益は出たものの結果的に損をしてしまっているということも少なくありません。
そのため金融商品を選ぶ際には、どれくらいの費用が発生するのかをあらかじめ確認しておくことが大切です。

 

資産運用について継続的に勉強する

 

資産運用の世界では、つみたてNISAやiDeCoを始めてそのまま放置するだけで資産が勝手に増えていくというわけではありません。金融市場や経済の動向は日々変動しており、その動きに対応できないと損をしてしまう可能性があります。
例えば、株式相場が上昇局面では株式への投資割合を増やしていた場合、下落局面に入れば株式を売却して預貯金として置いておくなど、状況に応じてポートフォリオを組み替えるための知識をつけておくことやニュースを読んで経済などの動向を読む力が必要です。

 


初心者向けの資産運用の勉強方法

前述した通り、資産運用を始めるにあたってはある程度の基礎知識が必要です。
ここでは、初心者におすすめな投資の勉強方法について解説します。

 

 

資産運用の勉強方法として真っ先に思い浮かぶのが本ではないでしょうか。最近では、個人の投資ブームの波もあってか、初心者向けの資産運用に関する本が多く出版されています。初心者向けの本の多くは、絵やイラストでわかりやすく書かれていたり、中にはマンガで解説されているものもあるため、勉強に対するハードルが低くなっています。
まずは、各資産運用方法のが概要や基礎知識の習得の学習から始め、自分に合う資産運用方法が見つかれば、より実践的な内容の本で利益を上げるためのテクニックを身に着けることが良いでしょう。また、資産運用の成功例だけでなく、失敗例も学んでおけば、投資でのリスク回避につながります。

 

証券会社のページ

 

証券会社にも学習コンテンツが多く用意されています。各金融商品の基礎知識や、利益を上げるためのテクニックはもちろんのこと、オンラインでセミナーを開催している証券会社もあります。また、株式や債券市場の展望に関するレポートなど、プロの意見を知るコンテンツもあり、自分の資産運用に役立てることができます。
コンテンツの多くは、証券会社の口座を開設していれば利用することができるので、各証券口座にどのような学習コンテンツがあるのかもあらかじめ調べておくと良いでしょう。

 


資産運用の勉強をするならSchoo

Schooでは資産運用の勉強をしたいと考える方に向けてオンライン学習コンテンツをご用意しています。
金融商品の基礎知識を網羅的に学びたい方や、資産運用に必要な考え方を学びたいという方にはおすすめです。
また、資産運用に必要な経済やビジネスに関するコンテンツもご用意しており、資産運用を本格的に始めてからも学習を続けられるようになっています。
個人プランでは月額980円で5,000本の動画が見放題ですので、興味のある方はぜひ検討してみてください。

 

資産運用には様々な方法があり、それぞれメリット・デメリットが存在します。そしてうまく資産を増やす・管理していくためにはある程度の知識が必要です。
また、投資にはリスクがつきものですので、いきなり始めるのではなく、基礎知識を身に着けて無理のない範囲で少額から始めてみましょう。

 

今日の生放送

おすすめ記事

ペンシルからのプッシュ通知を設定しておくと、新着記事のお知らせなどをブラウザ上で受信できて便利です。

通知を受信しますか?