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Dec.

2018年11月15日 公開

何を学べば成田修造さんのようになれるのか(株式会社クラウドワークス 取締役副社長 兼 COO)

「勉強だけでは本物のビジネスは学べない」——何を学べば、クラウドワークス副社長、成田修造先生のようになれるのか?

学びのエッセンス

  • 父親が突然の失踪。そして、母親が倒れ…。学生時代が大きな転機に
  • 高校生ながらも、大学の授業の“潜り”をするほど学習意欲が強かった
  • 「19歳の会社員」が味わった社会人とのスキルの差
  • ビジコンサークルで大学の授業では学べないビジネスの世界を知る
  • 人生の分岐点では「70歳の自分」を考えてみる
毎週水曜22時から生放送している「何を学べば○○さんのようになれるのか(通称なにまな)」。学び続けることで自分らしい生き方を切り開く20人に、 スクーアナウンサー中田有香と受講生が直接問う30分の授業です。

今回は、学生時代から正社員としてベンチャー企業で働き、その後起業を経験。現在は株式会社クラウドワークスの取締役副社長兼COOの成田修造さんの、授業で語られた人生の転機や挫折から得た学びついてご紹介します。

成田 修造 先生

株式会社クラウドワークス 取締役副社長 兼 COO

中田 有香

受講生代表

学びノート

SESSION父親が突然の失踪。それが、最初の転機に

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成田さんが副社長をされているクラウドワークスは、まさに、副業が大事と言われている今の時代に引っ張りだこの会社だと思うのですけれども。成田さんというと、もう、学生時代に今の会社に入られて、学生時代から執行役員になられたということですね。

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はい。大学4年生のときになりました。

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それだけ聞くと、大学を卒業して、ずっと今の会社にいらっしゃるのかなと思われがちだと思うのですけれども。でも、経歴が様々で、ありとあらゆる肩書を経験されているなと思いまして。正社員を経験し、起業も経験され、社長も経験され。

2408

そうですね。

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学生時代に、すでに起業を経験されていた成田さんの、人生を大きく遡っていくうえで、まず、最初の転機はいつだったのでしょう?

2408

一番大きな転機は、中学2年生と高校2年生のとき。ちょっと家庭のトラブルがあったのが、一番大きな転機でした。

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中学2年生、どんなことがあったんですか?

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最初の転機は中学2年生のときですね。私、4人家族で暮らしていたのですが、父親がある日、突然、いなくなってしまって…。家から失踪するという事件があったんです。

家のローンと中学生と高校生の子ども2人を置いて…。それ以降、家自体も少し崩壊してしまったというのが、一番大きな転機ですね。そこから、自分の自我が芽生えてきて。やっぱり、もっとしっかりしなきゃいけないなとか、もっと自分で自立していかなきゃいけないなという、強烈な自我がそのタイミングで芽生えたというのが、一番大きな転機でした。

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中学2年生ですでにそういったことを経験されたんですね…。

2408

はい。

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そのあとが高校生で。

SESSIONそして、母が倒れ…

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はい。高校生のときに、私はバスケ部だったんですが、夏の合宿から帰ってきたその次の日に、母親がくも膜下出血で倒れて。

母親と子ども2人で暮らしていたわけですけれど、母親がその時点で倒れて…。

その時点で、ギリギリ生死をさまよって。なんとか生き延びて。今は障がい者というかたちで、なんとか生きて、暮らしてくれているんですけれどもそのタイミングで、また家族のピースが一つ欠けるという事件があって…。

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それが、やっぱり、また、自分の中で、もう一段頑張らなきゃいけないという、そういう強い自我が芽生える大きなタイミングみたいなのが、中学校、高校のときに訪れたというのは、すごく大きな経験でしたね。

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そういった中で、前に踏み出すちからというか、ご自身の主体性を高めていったと思うのですけれども。どういうふうに高めていったのでしょうか?

2408

まず、私の兄が、高校から東京大学に合格して、非常に活発に、いろんな分野に対して活動しているというのを、僕も高校生ながら、すごく見ていて。彼の背中を追って、いろんなことをやっていたのが大きかったかなと思っています。

もちろん、バスケットというスポーツの軸がありながらも、一方で、学校の勉強だけじゃないことも、高校時代から積極的に学ぶようにしていて。本を読む量も増えましたし、アートに触れる機会も増えましたし。いろんなところから、学校の勉強だけじゃない、すごく大きな視点で学びをしていくということに、けっこう高校時代はトライをしていましたね。

SESSION年間で本100冊、映画100本をノルマに。大学の授業の“潜り”もした高校時代

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本も、映画も、年間100冊以上…?

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そうですね。本は100冊、映画も100本というのを決めて、高校時代をやっていましたから。それは、すごく良い経験で。いろんなジャンルの本とか、ものに触れるということで、世界が広がりましたよね。

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そうなんですね。授業以外にも、いろんなところで課外活動、学びにいかれていたということなのですけれども。どんなことをされていたんですか?

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例えば、よくやっていたのは、東京大学の授業に潜って。

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高校時代に?

2408

高校時代に潜って。そこで、大学の授業を高校時代に受けていたというのはありますね。

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高校の勉強もやりながら?

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高校の勉強をやっていたのかというのは、かなり疑問なんですけど(笑)高校の、いわゆる普通の受験勉強は、受験勉強でやりながら。暇さえあれば、東京大学とか、他の大学とか、そういうところに潜って、シンポジウムとかに行って勉強をしたりしていましたね。

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そうなんですね。高校の世界しか知らなかったところから、大学の授業を受けることによって、視野がかなり広がったのでしょうか?

2408

そうですね。やっぱり、大学って、一つの答えがない学びをすごくするので。哲学的な問題だったりとか、あるいは複雑系だったりとか。なかなか、国数理社では学べないようなものをその時点で触れたので。やっぱり、大学に入るときのイメージだったりとか、より社会に出ていったときのイメージみたいなものが、その時点で、けっこう他の人よりも、より広がっていたような気がしますね。

27

そうですね。大学で、もうすでに働かれていたりとか、起業を経験されているんですけれど。もう、高校時代に大学の勉強をされていたんですね。

2408

そうですね。

SESSION訪れた二つ目の転機。それが、ビジコンサークル

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そこから大学に入学するわけですけれども。大学1年生で、まず二つ目の転機が訪れたんですよね?

2408

そうですね。大学1年生のときに入ったサークル。これは、ビジネスコンテストを、日中韓の学生と一緒に作るという、そういう国際イベントみたいなものを開催するサークルだったんですけれども。そのサークルに入ったのが、すごく大きな転機になりましたね。

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それは、どうして入られたんですか?

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やっぱり、高校時代に、いろいろと勉強していく中で、自分に合うものは何だろうとすごく思ったときに。兄は学者だったんですよね。いまだに数学とか、経済学の学者をやっているんですけれども。

僕は、やはりビジネスだというのは、すごくそこで思って。じゃあ、ビジネスというものを最初に学ぶときにどこが良いだろうと考えたときに、自分たちでビジネスをやるようなイベントをやるサークル。それを探ろうということで入ったのが、オーバルという、そういうイベントだったんですけれども。そこのサークルに入ったんですよね。

そこにいた方々が、すごい、いろんなOBの方々がいて。その中の1人が、ユーグレナというミドリムシで上場させた出雲さんだったりとか、最近上場したラクスルという会社の松本さんだったりとか。そういった、今でこそ上場企業の社長をやっていますけれども。

2408

そういった方々がOBに名を連ねていて。けっこう、その人たちに、大学1年生のときに、すごく接する機会が多かったんですね。さらに、イベントの協賛を集めるために、いろんな大企業に伺って。

その頃の、GEの社長の藤森さんだったりとか、Microsoftの社長さんだったりとか、そういった方々にご支援をいただいて、イベントを開催していたので。そういうもので、何か、こういうふうに将来なっていくのかなという強烈なインパクトが、大学1年生のときにあったというのは、すごく大きな転機になりました。

27

でも、そのときにすでに、起業をしようとか上場とかは頭に?

2408

そうですね。将来は、何らかの事業を起こして。上場できるかどうかは分からなかったですけれども。そういうものをやっていくんだろうなという、その時点で、かなり自分が芽生えていましたね。

SESSION大学の授業だけでは学べないビジネスの世界を実感

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そうなんですね。そのサークルに入ったことで、一番自分が衝撃だったことはありますか?

2408

そうですね。踏み込んでみたら、そのサークルに行ったときに、やっぱり、話している会話が、もうビジネスなんですよね。プロジェクトを前に動かすために予算を作って、その進捗を追って、いろんな方々を説得して、営業活動をして、学生をマーケティングして集めてきて、みたいな。一連の、0から1を作っていくビジネスプロセスが、サークルの中に組み込まれていて。

それって、今まで勉強してきたものとは、一線を画すものでしたよね。大学1年生のときに、すでに、そういった、いわゆるプロジェクトマネジメントみたいなものを経験させてもらったというのが、すごく大きな学びになりましたね。

27

その時点で、プロジェクトマネジメントを学んでいたということで。

2408

そういうことです。

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その他に、こういったビジネスに使えるこういうスキルを学べたということはありますか?

2408

一番大きいのは、視点ですね。やっぱり、社会人の方々とか、起業家の方々って、世の中をこうしていきたいとか、ビジネスを通してこういう価値を社会に出していきたいんだという志とか、示唆を持っている方が多かったので。

そういう人たちに触れちゃうと、自分もそういうことができちゃうんじゃないかなと思うわけですよね。いわゆる、どこかに就職するということではなくて、自分でものを作っていくということが当たり前のように活動している人が多かったので。

そういう人たちと出会えて、刺激を得られたということが、大学生時代のときに、一段視点が上がった、一つの転機になったんじゃないかなと思います。

27

すごいですね。1年生ですでに、ということですもんね。

2408

はい。

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その他、例えば、生産性がアップするような秘訣だとか、そういったことも?

2408

それは、もうめちゃくちゃありましたね。特に大きかったのは、マッキンゼーのコンサルタントの方々と一緒にプロジェクトをやらせていただいたときがあって。

やっぱり、その仕事のスピード、精度と考える物事のフレームワークというものが、ものすごいインパクトがあって。

やっぱり、物事に対して、どれだけのスピードで反応しなければならないかとか、どれくらい考えきらなきゃいけないとか、どういうフレームワークが世の中にあるというのを、実践的に学べたので。その方々と一緒に仕事をする中で自分の今のスタイルみたいなものが、少しずつですけど、培われていった感覚はありました。

SESSION大学2年生で、正社員に

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そうなんですね。大学1年生でそういったことを経験され。大学2年生になると、もう会社に正社員として。2年生で就職って、本当にすごいですけど。そのときはどうでしたか?

2408

やっぱり、大学のイベントは、実は1年半で終わるイベントだったので。大学2年生のときには、もう、次のことをやらなきゃいけないというイベントだったんですね。そこで得たものを、起業するかというのも、一つの選択肢としてあったのですけれども。

当時、起業してどうこう、学生企業というのは、そこまでまだまだ多かったわけではなかったので。それをいきなり自分でやるよりは、どこかでしっかりと学んで、その会社で成長するほうが良いんじゃないかというふうに思って。

まずは、インターンから、その会社に入って。インターンを3カ月やったときに、ちょっと自分の中でも盛り上がってきて。この会社をこうしていきたい、ああしていきたいと、社長に提言していたんですね。

そしたら、「もうインターンじゃなくて、社員としてやったら良いんじゃないか」というふうに言われたので。そのときに、たしかにそうかもなと思って、二つ返事で「正社員をやります」というふうに入社を決めたというのが、大学2年生のときですね。

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ここまで伺うと、とんとん拍子に、大学に入ってから進んできたような印象も受けたのですけれども。その中で、自分で、ちょっと挫折したり、上手くいかなかったりした経験というのはあるのでしょうか?

SESSION19歳の会社員が味わった大きな挫折

2408

そうですね。その会社は、けっこう大きな挫折でしたね。僕19歳のときにその会社に就職したわけなんですけど。その一つ上の先輩、世代が一つ上の先輩で29歳なんです。

つまり、僕がダントツに一番若い社員で、ダントツに社会人歴がなかったので、当然、あなたはどれくらいできるのかということに対して、会社の今まで自分がコントロールできていたと思うものが、ぜんぜんコントロールできなくなってきて。

2408

やっぱり、そこは、一つ大きな挫折だったというのがあるのと。その会社自体を、僕は、5年で上場させようと思っていたんですね。その会社は、創業4年目で。

創業4年経ったあと、5期目で僕が入って。10年目くらいで上場させたいなと思ってやっていたのですけれども。なかなか、その会社自体の成長を僕もけん引できなかったですし。その会社自体も、なかなかそこまで大きくは飛躍できていなかったというのがありまして。

それが、やっぱり経営とか起業はそんなに簡単なものじゃないなというのは、そのときにすごく痛感したところはありましたね。

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やはり、学生のサークルでビジネスのスキルをいろいろ身につけていたけれど。実際に入ると、現実とは違ったという。

2408

はい。そんなに甘くはなかったですね。もちろん、やれたところもあったと思いますけれども。じゃあ、いわゆる一流企業の創業できるか、そういうものを生みだせるレベルだったかというと、そんなことはなかったなというふうに、やっぱり痛感しましたし。そこは、大きな学びでしたね。

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そうなんですね。でも、やっぱり、その入られた会社で、一つ上が29歳で、自分より10歳上ということで。年齢関係なく、若い方もどんどん評価をしてくれるという体制だったというのは、すごく。

2408

そうですね。その会社自体は、社長も、創業が20代で、学生上がりから起業
された社長さんだったので。すごい、僕に対しても、若い世代に対しても、期待をしてくれていましたし。

将来的には、その会社にずっと残っていれば、経営みたいなこともやれたのかもしれないですけれども。やっぱり、その中のタイミングということで、途中で辞めることにはなったのですけれども。

約2年くらいなんですが、やはり、かなり大きな学びを頂きましたよね。社長の元で仕事をできましたし。

SESSIONビジコンはバーチャル、会社がリアル。そして、念願の起業へ

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そうなんですね。その中で、一番自分の中で大きな学びがあったなと思うことは、どういうことですか?

2408

学生時代にやっていたものというのは、架空ですよね。入った会社というのは、リアルですよね。やっぱり、現実的に、ビジネスを回していくということはどういうことで。

やっぱり、お金を生み出すということがどういうことなのかというのは、やっぱり、その会社でしか学べなかったんですね。それは、すごく大きな学びでした。大学時代にやっていたことは、バーチャルですからね。

27

そうですよね。そういった正社員を経験されて。そのあと、ご自身で起業されるわけですけれども。そのときにも、2回目の挫折があったと。

2408

そうですね。起業の元々のきっかけは、その会社で勤めていたものが、上場させようとしたけれども、なかなかうまくいかなかった。ただ、その会社でやるよりも、 自分で起業をしたほうがうまくいくんじゃないかというふうに思って、独立 したわけなんですよね。

社長も、「頑張りなよ」と言っていただいたのですけれども。やっぱり、その1年間、なかなか良いビジネスが生み出せなかったですし。実際、それで、しっかりと大きな収益だったり、ユーザーだったりというものを生みだすことはできなかったという意味では、すごく大きな挫折だったかなと思います。

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でも、それで、きっぱりと辞められて、次のステップに進むわけですけれども。そういった、うまくいかなかった、じゃあ辞めようとなるタイミングといいますか、それもなかなか難しいですよね?

2408

そうですね。だから、損切りというのが、人生、ものすごく大事なポイントで。一度始めたものを長くやり続けることも非常に重要で。

一度決めたものをスパッと辞めるという判断も、実は、人生においてものすごく重要なんだと思って。

自分は、そのとき、3カ月くらい、本当に悩みに悩んで。この会社を続けるべきか、続けないべきか。当然、それを言ったら、一緒に立ち上げた仲間とはぶつかりますよね。それも含めて。もしくは、株主の方に出資も頂いていたので、株主の方にも申し訳ないし。

いろいろ、そういう中で判断をして。やっぱり、このまま続けたら、皆を幸せにできないし、自分も幸せにできないなというふうに思ったので。やっぱり、ここは潔く、辞めたほうが良いんじゃないかということで、1年間でスパッと辞めて、次の道にいったというのがありましたね。

SESSION失敗は120%自分の責任。起業経験は決して、無駄ではなかった

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辞めたからといって、その経験は決して無駄ではなくて。

2408

まったく無駄じゃなかったですね。

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どういうことが、ご自身のプラスになったと思いますか?

2408

やっぱり、自分で事業を起こすということは、それだけやっぱり難しいということを、そもそも理解できて。やっぱり、覚悟だったりとか、スキルだったりとか、あるいはタイミングだったりとか。あらゆるものが絡みあわないと、それだけ大きな会社を生み出せないなと、そのときに僕は身をもって体験できたので。

小さな会社を作ることはできるかもしれないですけれど、本当に大きくなるというのは、本当に難しいことなんだということ自体が。机上の空論ではなく、リアルに身に染みて分かったというのは、すごく謙虚になる良いきっかけでした。それがなければ、今はないなと思うんですよね。

27

一つ目の会社に入られて、自分でやったらもっとうまくできるんじゃないかと思ったけれども。そういった挫折を通して、謙虚になれたというか。謙虚になるというのも大切ですよね。

2408

はい。ものすごく大切だと思いますね。自分の現実をしっかりと把握するということは、実はけっこう難しいスキルで。会社にいると、それって、けっこう混ざるんですよね。誰が評価をしているかとか、上司とか、社内の環境とか、そういうところに求めがちなんですけど。

起業すると、それは全部自分なので。できないことは、120%自分のせいだとなるので。自分の実力が本当にないんだなということを痛感できるんですよね。それがあるからこそ、今、リアルに、自分のちからを把握するということを、素直に謙虚にできるようになったというのは、すごく大きな経験でしたね。

SESSIONそして、クラウドワークスの取締役へ

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そうなんですね。起業されて、辞めて、今はクラウドワークスの副社長兼COOでいらっしゃるのですけれども。今は、部下がたくさんいらっしゃると思うので。人づくりというか、下の部下を育てていく立場でいらっしゃると思うのですけれども。そういった経験で、今に生かされていることはありますか?

2408

そうですね。ただ、やっぱり、僕、部下を育てるということは、ぜんぜん思っていなくて。それは、僕自身は、おこがましいなと思っているので。僕の価値観を押し付けるということはあまりしたくないんですよね。

一方で、環境を作ることは絶対にできるなと思っています。僕自身も、自分でトライして、失敗して、そこから学ぶというプロセスがあったから、今があると思っていますし。

やっぱり皆、頑張りたいと思っているし、成長したいと思っているという、根源的な欲求がある人しか、そもそも採用していないので。その人たちを信じる。

2408

ただ、その人たちが、限界ギリギリまで頑張れる環境を作りたい。

その中で成功したり、うまくいったり、うまくいかなかったりも含めて、これが会社だというふうに思っているので。僕自身は、人を育てるというよりは、皆が成長できるような環境を最大限に作り出すのが自分の役割なんじゃないかなと、日々思って、経営をやっていますね。

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なるほど。ご自身がいろいろ失敗したことから得たものが大きかったので。失敗するのも学びだから、そういう挑戦できる環境づくりというのを整えるということを重視されているんですね。

2408

はい。そこに注力する。

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本当にそれって、副社長でいなくても、それぞれ、一般で勤めている方にも、部下とかがいらっしゃると思うので。皆さんが生かせることになりますよね。

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それでは、受講生からの質問を見ていきましょう。

SESSION人生の分岐点で大切なこと。「70歳の自分」を考えることで見えてくる

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辞めるタイミングも重要とのことですが、人生の分岐点でそういった決断をする際に、大切にされていることは何でしょうか。

2408

一番大事にしているのは、長期思考なんですよね。 長く、人生を捉えるというのは、すごく大事にしていて。人生は、僕は、70歳くらいを基点に考えているんですね。

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70歳を基点に?

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70歳くらいのときに何をやれているか、ということで考えているので。そこから逆算したときに、何を今、蓄えておくべきなんだろうか、という視点も、けっこう大事なんですよ。そうすると、今の微妙な時間軸というのが誤差に見えてきて。

じゃあ、今だったらまだ早い、意思決定できるなとか、判断できるなとか、思っていますね。

だから、 長い時間軸で見たときに、自分はどういう存在でありたいのかとか、そういう発想で、今を捉えてみると、辞めるべきポイントというのが、ちょっとずつ見えてくるのかなと思う んですね。

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なるほど。今が目標になっていたら、なかなか辞められない。まだ頑張ろう、まだ頑張ろうとなるけれど。70歳が最終的な目標と、自分の中であるので。そのために、今はこれじゃなくてこれをするか、そういった決断ができる。

2408

はい。逆に、辞めないという意志決定も、長く捉えるとできることもあるんですよね。

だから、そこも判断を日々するというのが、けっこう大事なんじゃないかなと。

今けっこう、 すぐに会社を辞めるとか、そういうのも、どんどんしやすくなっていると思うんですよ。だからこそ、長く見て、今どういう判断をすべきかということをご自身の中で考えていくと、より広がっていくかなというふうに思います。

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辞めるタイミングで言うと、起業されて、その会社を辞めるというのが、本当に大きな決断だったと思うんですけれども。一番大きな理由というか、今だと思ったきっかけは何でしょう?

2408

一つは、次にチャレンジしたらこれは辞められないなと思ったんですね。その会社をもう一段高めにいくか、それとも今辞めるか、というフェーズだったんです。

その当時、役員しかいなかったんですけど。これから先、やろうとすると、社員を入れないといけない。社員を入れるというのは、人の人生を預かることであり。

さらに大きな資金調達をするということは、株主様の方々の期待を背負うことになるので。それをするくらいだったら今だ、という。そのときに、けっこう頑張って決めたんですよね。

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けっこう、会社の成長に大きく関わる部分というか。例えば、転職を考えている方だったら、新しいプロジェクトに挑戦するとか。そういう自分の大きな分岐点になりそうなところで、一旦立ち止まって。最終的な人生の目標を達成するためにどうするべきかというのがポイントなんでしょうか?

2408

そうです。そういう発想で、僕はやっていました。

27

なるほど。そう思うと、辞めることも、だんだん自分の中で基準ができてきますね。

2408

はい。 ただ辞めれば良いわけじゃないんですよね。

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時には、自分の最終的な、70歳の目標を達成するために、続けたほうが良い、踏ん張ったほうが良いということもありますもんね。

2408

そういうことですね。

SESSIONありたい姿と現実のギャップを埋める

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今、社会人の人が真似できることで、アドバイスできることを。ざっくりとなんですが、教えてください。

2408

やっぱり、全てにおいて言えるのは、自分を正しく認識することを努力することと。自分のありたい姿とのギャップを日々埋めていくという、この二つは、常にできますよね。

例えば、尊敬する人とか、ベンチマークする方とか、そういう方々がいれば、その人と自分が、今、どのくらい差があるのかということを言語化してみると、けっこう変わってくるんですよ。

2408

漠然とすごいとか、こうなりたいとかではなく。これが足りていないということを言語化してみると見えてくるんですよね。その上で、じゃあ、今、限られた時間の中で何をすると自分自身が成長できるのか。

もしくは、その人に近づけるのかという視点で、進めていくということが大事で。それをけっこう根気強くやるというのが、僕は大事なんじゃないかなと思うんですよね。

27

たしかに、尊敬できる人とか、こうなりたいなという像は、皆さん、あると思うんですけれども。そのために、どうしたら良いかというのを、具体的に言語化している方は、少ないような気がします。

2408

意外にいないんですよね。それを箇条書きでも良いですし、六角形みたいなのでマッピングしてみても良いですけど。何が足りないかということを言語化すると、けっこう見えてくるので。

27

なるほど。成田先生の目標設定の仕方もすごいなと、私は思っていて。大きな目標を、自分の手の届かなそうな目標を設定して。でも、今日する目標、1カ月でする目標と、細かい目標も、具体的に設定されているんですよね?

2408

ある程度はしていますね。ただ経験上、言ったこととか、思ったことは、大枠比例しますよね。その人の成長と。だから、そこに80%しかできないかもしれない、70%かもしれないですけれど、目指すとそこに近づいていくというのは、実体験として学んでしまったのでけっこうそれを意識してやっていますね。

皆さんが思っているほど、いろんなことってそんなに難しくないんじゃないかなって思っていて。

けっこう、それを最初に決めちゃうんです、皆。そうじゃなくて、それを一旦取っ払って、何がしたいかということを考えてみると、意外に、5年、10年経つと、そこに近づいているということがあるので。それはけっこうおすすめです。

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達成できるわけがないと思っても、まずは、騙されたと思ってやってみたら。

2408

ぜんぜんできますよ。

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5年、10年経ったら、あれ?ここにいる、となるかもしれない。

SESSIONストッパーをはずしてあげる。それが、組織がうまくいくためのコツ

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環境づくりが大切というのは、常に感じています。逆に、環境が悪い場合、どのように事業を成功に導けばよろしいでしょうか?

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なるほど。やっぱり、環境が悪いというのは、たぶん、誰かからストッパーをかけられていると思うんです。ストッパーをかけられる組織は良くないですよね。ストッパーをかけられない組織に身を置く。ストッパーをかけられないであろう人と一緒にやる。これはすごく大事で。やっぱり、そこは、人に恵まれないといけないので。そこはありますけれど。

そうは言っても、やっぱり自分の熱意と、情熱があれば、人を動かせると、僕は思っているので。どんなにその人たちが良くないとか、環境が若干自分の中でいまいちだなと思ったときこそ、どのように自分の情熱を伝えられるのか、ということに考えを振り切ったほうが良いですね。

2408

そのためには、自分のコアとなる熱意とか、情熱が、たしかなものなのかということを内省した上で、それをぶつけるということをやっていかれると、相手は変わる。

相手が変わるには、自分が変わらないといけないので。 まず、自分の熱意、情熱が、確かなのかということを必死で考えられると、周りが変わってくるんじゃないかと思います。

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環境が悪いからと環境のせいにせずに、まずは自分が変わる。それが周りに伝染していくというか。

2408

そうです。それが、もし100%やって無理ならば、それは、たぶん、誰かが見ていて、その人が呼んでくれる、という。そういう感じだろうと。

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そういうときに、そういう誰かに出会ったら、また出会うべきタイミングで、変化のときかもしれないですよね。

2408

そうなんです。それは、もう自ずと来るので。今を頑張る、という感じかなと思っています。

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ありがとうございます。では、まだまだご質問が来ているのですけれども、お時間も迫ってきましたので、質疑応答の時間は以上とさせていただきます。皆さん、たくさんのご質問をありがとうございました。

2408

ありがとうございました。

27

それでは、本日の授業は以上となります。お越しいただきました先生は、株式会社クラウドワークス取締役副社長兼COO成田修造先生でした。ありがとうございました。

2408

ありがとうございます。

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本日のお話の中でお伺いしました学ぶべきこと、身につけるべき能力については、ぜひ、日常で学び始めてみてください。

2018年11月15日 公開

本日の生放送

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